【内気営業「中島」のマル秘営業テクニック 】
内気営業「中島」のマル秘営業テクニック 【16】
■大きく頷く
インソースには、S先輩という、女性のトップセールスの先輩が
いました。天真爛漫で、高くてよく響く声で、いつも軽くとびはね
るように営業していました。あまりにもまぶしすぎて、絶対まね
できない、と思う営業担当者でした。ただ唯一、「私でもできる!」
と思ったのが、S先輩の「頷き」です。
■入社初日から最高のインパクト
以下は私が入社初日に書いた日報の一部です。
「本日は初日でしたが、最後にYさんとS先輩の講師打ち合わせ
を見学させて頂きました。大変勉強になり、これから私もやって
みたいと思ったことが2点あります。1点は『大きく頷く』ということ
です。S先輩は体中で頷いていらっしゃり、相手は全身で肯定さ
れているように感じられるだろうな、と思いました・・・(略)」
S先輩の大きな頷きは、非常にインパクトがありました。S先輩は、
とにかくまっすぐに相手の目を見て、笑顔を浮かべながら、体全体
で、深々とうんうん頷くのです(皆さんにも見て頂きたいくらいです)。
よくある頷きは、首からですが、違います。腰から上、全部で頷くよ
うにするんです。
■意外に難しい
でも、実際にやってみると難しいです。私は3年たった今でもマスタ
ーできていません。まず、そこまで体が動かないですし、私としては
そんなにまっすぐ相手の目を見るのが恥ずかしいので無理です。ま
た、話を聞きながら笑顔にできません。仕方がないので、私がするの
はとにかく大きく頷こう、という意識だけです。
ただ、この頷くというのは意識するだけでものすごい効果があります。
普通の飲み会でも、S先輩のように頷いてみると、話し手が皆こちら
を向くんです。やっぱり「聞いてくれている」という安心感がそうさせる
のでしょうか。
■聞いていることが相手に伝わることが大事
お客様のお話をお聞きするときは、とにかく一生懸命頷いています。
(実際のところ、頷きながら、ちょっと聞き逃しているときもあることは
秘密なのですが・・・)大事なのは、ちゃんと聞いていることが、相手
に伝わることなのです。
■舟橋からのコメント
「頷く」という行為は、相手に対して「承認する」という印象を
与えます。
内向的な人は、無理に喋ろうとせずに、「きく」ことが大事です。
相手の話をきいているほうが、皆様ご自分でも得意だと思いま
す。その際に、よく頷きながらきくと、より効果を高めることがで
きます。
どのくらい頷いたらいいのか、自分がいつもどれくらい頷いてい
るのか知りたい方へのご参考ですが、インソースでは、頷きの
目安として「あごを縦に20センチ以上振る」を推奨しています。
一度鏡の前で計りながら練習してみてください。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方