【内気営業「中島」のマル秘営業テクニック】
内気営業「中島」のマル秘営業テクニック 【48】
東京に会社があっても、本社が大阪にあると、社員の皆様も関西出身の方が多いことってよくあります。私は以前、そんなお客様先へ行く際、社長に同行してもらったことがあります。社長は関西の出身なので、すぐに意気投合。お客様も全員関西の言葉に戻って楽しそうに話をされていました。私はすっかり置いてきぼりなのですが、なんとなく羨ましく思ったことがあります。
私は関西の言葉もできませんし、あまり行ったこともないのですが、関西のお客様が喜んでくださることがあれば、知りたいと思いました。そこで、当社の関西出身の先輩に質問してみたところ、次の3つのことを教えてもらいました。
「言葉の壁に気をつけろ」
「用がなくても顔を出す」
「値引き交渉は当たり前」
関西弁を練習することも考えてはみましたが、気恥ずかしかったのと難しかったので、何か実践するというよりは、意識して営業をするようにしました。
商いの町、大阪(関西)での営業においては、「これだけは気をつけろ!」という点が3つ存在します。今回の中島のように、関東で関西出身のお客様にお会いするときはもちろん、これから関西で就職し営業を行う皆様、異動にて関西に転勤となる皆様の参考にもなればと思い、大阪生まれの大阪育ちである私から、関西での営業のポイントについてアドバイスさせていただきます。
◆関西営業のポイントその1.「言葉の壁に気をつけろ!」
関西人はなぜか標準語(関西人は東京弁といいますが)に抵抗を感じます。東京出身の当社大阪支社長は、訪問のたびに「東京の人?」とお客様に聞かれるそうです。常にフランクで庶民派でありたい関西人気質には、東京弁は少し気取って聞こえるのかもしれません。
解決策として、皆さんが関西出身なら「失礼のない範囲で関西弁を使用する」が最も望ましいのではないでしょうか?ビジネスライクより話が進みやすくなることがあります。もし皆さんが関西以外の出身者なら、「関西弁いいですよねぇ。でも、よそ者はダメですね。話そうと頑張ってもなんかぎこちなくって。」などと歓声を上げつつ歩み寄ってみてはいかがでしょうか。
地元が好きで人が好きな関西人は「歩み寄り」がなんとも可愛く思え、良い印象に感じられるものです。まずは、「飴」のことは「飴ちゃん」と呼ぶことを知っておきましょう(笑)
◆関西営業のポイントその2.「用がなくても顔を出す!」
関西人が商品を選ぶ基準は、「品質」や「ブランド」ではなく、「いっつも顔を出してくれるから」なんです。たとえ大クレームを起こしても、ケロッとした顔で「明日ちょっと来てくれる?」というのが関西人なんです。
つまり、身近な顔なじみになることこそが、関西で受け入れられる一番の近道!そのためにも、お客様に呼ばれたら、少し遠方でも、面倒くさくても、電話で済まさず「顔を出す」、用事がなくても近くまできたので「顔を出す」、ことが求められます。
◆関西営業のポイントその3.「値引き交渉は当たり前!」
何を隠そう関西企業の人事評価制度には「値切りが上手い」が盛り込まれてる・・・かどうかはわかりませんが、とにかく値切る!最後の1円まで値切る!が当たり前の文化です。それが評価される社会です。先に登場した大阪支社長はいつも「大阪は定価でモノが売れない」と嘆いております。が、嘆く必要はありません。大阪では老若男女問わず、「どれだけ安く買ったか」、「どれだけ値切れたか」が美徳なのです!
というわけで、これから関西で営業をされる皆様!とにかくこの文化に慣れるしかありません。多少なりとも値引きをしてあげてください。そして、「お客様に花を持たせてあげる」ことが大切です。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方