【営業担当者としてパワーアップを図る】
営業担当者としてパワーアップを図る 【5】
先週は、商談の流れとして、目標を持って、細く長く、ニーズが見えたらスピーディーに決めるという営業成功のヒントをお伝えしました。
さて本日は、さらなる営業成功のヒントとして、商談の最初にまず話すことについてお話します。
■最初の15秒ですべてが決まる
商談相手を「話題の中心」にすることが、最も簡単に話をスタートさせる方法です。
セールスは、基本的にはこちらの都合で訪問することですから、多くの場合、お客さまは「積極的に聴く姿勢を持っていない」ことになります。
まず、お客さまのことを心の底から認めましょう。相手の良いところを見つけて、それを話題の中心にします。つまり、相手が主役かつ楽しい話題を中心にして会話を展開します。
【例1】環境をほめる
「結構な眺めですね」「すばらしいビルですね」
「すばらしいインテリアですね」「すばらしいお部屋ですね」
「白で統一されており、センスを感じられます」
【例2】受付の応対をほめる
「すばらしく丁寧な応対ですね」
「ご挨拶がいいですね」
【例3】新聞記事、雑誌記事、社内異動通知、相場などを話題にする
「御社の記事が出ていましたね」
「○○社長のインタビューが○○新聞に出ていましたね」
「△△本部長が専務になられたようですね」
「原油価格がまた10%上がったようですね」
まず、「相手の会社のことを知っている」、「調べた」と思わせることが重要です。
【例4】売上高、利益額、社員数、そして各々の伸びを話題にする
公開企業であれば、新聞やインターネットからこれらの情報はすぐ入手できます。まず、これらを話題にするのは非常に有効です。デキル営業担当者が演出できます。
■今日の要件とゴールを簡潔に伝えてから本題に入る
雑談が終わったら本題に入りますが、この際に本日の用件とゴールを相手に伝えましょう。これが「勘違い防止」、「相手への配慮」につながります。
「では、本題ですが・・・2点ですね・・・1点目は○○サービス全体に関してご希望や要件をお伺いすること、2点目は当社の基本サービスを簡単にご説明申し上げることです。内容と順番はこれでよろしいでしょうか」
■自己アピールはさりげなく
次に自己アピールになります。嫌みなくアピールするポイントは、出身地、年齢、など。ただ、お客さま中心の話題にするためにはさりげなくで十分です。
☆来週もお楽しみに!
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方