■現場で起こっているトラブルを体感する
マネージャーの仕事は、できるだけ他の人を動かす仕事が多いですが、「リスク管理」は、絶対に自分でやらなければいけない仕事です。
例えば、帰るときに窓が開いているかどうかを部下に指示して確認させるのも当然ありです。ただし、自分でも1回確認しなければいけません。
どういう状況下でミスを犯しやすくて、どのような日に開いているかを自分で分かったらそれを指示できますよね。ただ、自分で1回でも見たことがなければ、それがわかりません。
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■リスク管理はマネージャーが率先垂範する!
経営幹部は経営のマネジメントをしていればいいと言えば絶対に違うと思います。リスク管理は自分でやらなければなりません。最悪自分一人で止められなくてはいけません。これがリスク管理だと思います。できるマネージャーは大体それをやっています。
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■上司の動きで部下の動きが変わる!
ある会社の専務さんなのですが、人事部門のトップになった彼は、月曜日の朝早くに行きましてキャビネットの鍵が閉まっているどうか全館チェックしています。
そうすると、やっぱり、開いているわけですよ。だから、それが分かったら、彼はどんな状況でキャビネットの鍵を閉めるのを忘れがちかという傾向が分かりますからリスク管理ができます。
また、専務が閉まっているかチェックするかもしれないとなれば、部長は確認しますよね。
部長がやれば課長もやりますよね。課長がやれば係長もやりますよね。
結局上がそれをちゃんとやるかどうかで、下の動きも全然違ってきます。
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■起こったら「どうするか」まで考える
また、日常のリスク管理は、こうなったらどうしようということをあらかじめ決めておかなければいけません。弊社の「リスク管理研修」では、リスクについて具体的に考えることをポイントとしています。
それを短い間ですが、考えてもらって、10個や20個書いていきます。こんなことが起こったらじゃなく、「起こったらどうするか」まで考えてもらいます。
大勢の人間はこうなったらどうしようということを考えたこともないですよね。だから講師が強制して考えて頂いて、リスクを再確認してもらっています。
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■「
リスク管理研修」
~発生しうるリスクへの防止策と発生後の対応策を、
個人・組織で検討・実施することでリスクに負けない組織体制を築く
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