■企画作り3つのポイント
企画をつくるときのポイントですが、企画は3つのポイントがそろうとすごく売れるのです。まず「社会正義に反しないこと」、つまり社会の改善に役立つことで世の中がよくなっていくものでなければいけない。それから「収益性があるか」、儲かるかということです。結局数字としての利益が出ないと、その企画は成り立たないのです。
収益性がなくて社会性だけ、つまり「~であるべき」という「べき論」では、企業は当然として、税金を使う自治体であっても少し無理がある場合が多いです。
もう一つ必要なものは「Something New」です。「そんな手があったか」という、ちょっとしたひらめきのあるものです。たとえば私が関わった「コンビニバンキング」では、「コンビニでお金をおろせてもいいのではないか」という、ちょっとした便利感です。
それから1980円のパソコンソフトのように、1/5とか1/10の値段ではみんなが買うというものです。「そうくるか」という、ちょっとした面白さがあると、企画は実現しやすくなります。
この「社会正義」「収益性」「Something New」の3つが完璧に揃うと、非常に具体化しやすいので、私が企画やアイデアを計るときには、この3つの尺度で計っています。
ひねりすぎて、一歩以上先に行ってしまうと、一般の人はわからない。 「半歩ぐらい先」とよく言いますが、本当にそうだなと思います。
たとえばあるコンビニエンスストアでは、100円ショップが24時間営業ならいいなというささいな部分がビジネスになっています。すごくひねったところではないところを考えてもらう。そのあたりを座学でやります。