報告をさせる(受ける)ということは、部下がどういう仕事の運び方をしているのか、「問題はないか」、「どんな気持ちで取り組んでいるか」を
把握するリーダーの重要な仕事の1つです。表面的な報告を受けただけでは、正確な現状把握ができません。
■良い報告をさせるポイント
当たり前のことではありますが、部下は報告する際、以下のような心境でいます。
(1)良いこと(上手くできたこと、大きな受注)についてはすぐにたくさん報告・相談したい
(2)部下は、良くないこと(進まない仕事、ミス)については報告したくない、ごまかしたい
(1)はこちらがするなといっても報告しますから、(2)のような、部下が報告したくないことをいかに報告させるかが重要となります。
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■報告しやすくするためのコツ
部下に報告させやすくするために、指示を出す時に「中間報告をして欲しい」と伝えると有効です。これは、"結果が出てからでないと報告しにくい"と感じる部分を緩和させる効果があります。また、「どのタイミングで中間報告してほしいか」を伝えることも有効です。それにより、中間報告も仕事(任務)の1つであると部下は認識します。その結果、作業途中での軌道修正を迅速に行うことができ、結果的に部下の仕事の成果が上がります。
部下に報告させないと、間違った方針で仕事を続け、結局、手戻りが発生するなど、労力をかけても結果(生産物)が伴わないことになってしまいます。そのようなリスクを回避するためにも、「中間報告」と「結果報告」を徹底させ、ロスをなくすことが必要です。
■部下の態度を見れば、トラブルの芽を防げる
また、部下が不安そうにしていたり、背中を丸めていたり、視線がうつむきかげんのときは、だいたいトラブルを抱えています。定期的に、部署内を観察して、このような部下の兆候を察知するようにしましょう。部下が怪しい動きをしていたら、「不安なことはあるか」「できないことはあるか」というように、積極的に声かけをしてください。この際、「大丈夫か」「できているか」と聴くと、「はい」という返事しか返ってきませんので、注意が必要です。
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