■課長とは?
課長は、年齢も様々ですし、組織の規模に応じてかなり部下の数も異なってきますが、一般的に、上に部長(次長)がおり、下には係長、一般社員がいます。課長の役割の一つとして、まず、この両者の"調整役"が挙げられます。
■具体的であること
まず、現場に対しては、組織の方針・ビジョンを噛み砕き、"具体的"な仕事を生み出します。また、部長に対しては、現場の成果を"具体的"に報告し、部長の指示を仰ぎます。部長は現場に直接関わることがないため、両者の橋渡し的な役割として、課長の状況を"具体化"できる能力は重要となってきます。
■業務管理~ゴールを決める
課長の2つ目の役割は、"業務管理"です。課長が生み出した仕事を正確に行えるように、「率先垂範」して現場の先頭に立ちます。課長がいなくても、現場が全く動かないということはありませんが、現場を正しい方向へと導き、仕事に目的を与えるためには課長のマネジメントが必要です。また、その部署が固有に抱える課題を自らが見つけ、高い目標を設定し、それを達成するためには、どうしても課長が「率先垂範」して動くことが大切です。現場に直接関わる最高位の存在として、常に矢面・陣頭に立つ覚悟が課長には必要です。「責任をきっちりとってくれる」「困難なことに直面しても逃げない」管理者は、現場から信頼されます。
■チーム力の強化
課長の3つ目の役割は、部下のモチベーションアップ、"チーム力"の強化です。この役割を果たすためには、まず、仕事をする先にある目的を"見える化"すること、またその仕事に対する評価基準をわかりやすく伝える"具体化"する能力が重要です。また、リーダーシップを発揮し、モチベーションを上げるためにも、「率先垂範」して、現場の最前線に立つことが重要となってきます。
部下指導も、部署の仕事力を高めるために重要ですが、指導する際の心構えとして、重要になってくるのは、部下に良い見本を示すことです。現場の育成にも、自ら「垂範」することが大切です。また、その他、課長の役割は、経営者としての予算管理など経営・財務に関わってくることもありますが、現場に直結する課長の役割としては、この「具体化」と「率先垂範」の2つがキーワードとなってきます。