インタビューで聞く成功した人の「リアル」ノウハウ

 

インタビューで聞く成功した人の「リアル」ノウハウ

「コンプライアンス」とは仕事を良い方向に向けるもの~「コンプライアンス」を語る(2)

「コンプライアンス」とは仕事を良い方向に向けるもの~「コンプライアンス」を語る(2)

◇コンプライアンスを行なうための重要事項を教えて下さい。
◆動態観察がきちんとできるようなチェックリストをつくることがコンプライアンスの真髄であると思います。コンプライアンスは、マニュアルやフローがある中で、上手くいっていない所を良い方向に直すものだと思っていただく方がいいと思います。
◆ただ、どうでもいいような所までチェックをしすぎて、重要な部分のチェックがおろそかになることに注意しましょう。全部チェックする必要はないのです。最優先のみ、重要な項目だけチェックすればいいのです。全部チェックするということは、全部チェックしてないと一緒ですから。
◆また、チェックを多くすればするほど、何が重要なのかが不透明になってきます。私の経験からすると、コンプライアンスというのは、立派なマニュアルは全く必要がなくて、必要最低限度のチェック表があればいいのです。
    
◆つまり、仕事やコンプライアンスを上手くやるには「捨てる」ことが重要です。書類関係でもそうですけれども、いかに捨てるかですよね。そして、どうしても残さなければならないものだけを残した結果を、コンプライアンスチェックすればよいということです。
◆ここで大事なのは、仕事の要約ができているかどうかです。仕事の要約がされていれば、何が違うかが分かってそこを押さえていきます。往々にして、問題を起こした会社や部署はどういうことをやるかというと、チェックのためのチェックをまた作ってしまいますので、結局はますますできなくなってしまいます。そうすると、そこでまた人が足りなくなるという悪循環を生じさせてしまいます。
◆コンプライアンスの前提として、仕事自体のフローを見直して、工程分析し、その工程をできるだけ減らすということをやらなければいけません。現状の事務フローのままコンプライアンスを強化しましょうといってチェック項目をたくさん設けるとか、もしくはチェックする人を更に増やすというようなことは絶対にしてはなりません。人が多すぎると、逆にミスが起きます。事務フローを見直して、人を減らすぐらいにしないといけません。 
(つづく)
       
 
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