■放送業界を志す
私は大学時代に華やかなアナウンサーという仕事に憧れを抱き、アナウンススクールに通いながら、結婚式やイベントの司会、ラジオ出演などのアルバイトをしていました。
数百人の就職希望者の中からたった五名という狭き門をくぐりぬけ、運良く地元、北陸の放送局に内定をいただきました。
■希望と違う部署での葛藤
新入社員で配属されたのは、希望と違う報道部。
取材・ニュース原稿の作成、映像の編集をする報道記者となりました。
ミニスカートにヒールを履いて取材に向かう異色の記者として、ニュース作りに励み、与えられた仕事をこなすことに必死の毎日。
その一方、企業や行政のトップがこないだまで学生だった自分に対して気を遣ってくださることに、「勘違い」さえ芽生えつつあったのでした。
その「勘違い」も束の間、秘書課に異動となりました。
役員や来客のお世話をすることがメインで、本来、自分が目指していた仕事とあまりにもかけ離れすぎたことで、仕事に対するモチベーションが急降下したものでした。
■やりがいのある仕事に出会う
私が放送業界で最も自分らしさを発揮できたのは「テレビ制作部」に配属された入社4年後のことでした。
その後、番組制作に携わって1年あまりで「映画情報番組」を立ち上げることなりました。
映画に興味のある若い世代がターゲットだったので、地方番組特有の田舎くささを感じさせない斬新な作りの番組を心掛けました。
中でも、地方局の枠を超えて、ハリウッドスターに会いに行く企画は大好評でした。
有名なハリウッドスターの来日を聞きつけると東京でも名古屋でもカメラを抱えて突撃取材し、地元の名産品をプレゼントし、インタビュー、握手&サインをゲットするという企画で、トム・クルーズ、ジョージ・クルーニーからアンジェリーナ・ジョリー他まで数えきれないほどのスターに接近することに成功しました。
手の届きそうにないハリウッドスターに地元をアピールするこの企画は映画ファンだけでなく、視聴者の皆さんから大変多くの激励のお言葉をいただきました。
また、精力的に映画宣伝に貢献したことで、映画配給会社にその功績を認められ、ハリウッドへ招待取材までさせていただいたこともありました。
元々、企画をしたり発想を形にすることが好きだったので、CMを作ったり、番組を作ったりという仕事に時間を忘れて没頭でき、入社4~5年かかって、ようやく「アナウンサー」になれなかった挫折から解放されたのでした。
そして、達成感ややりがいを感じることの喜び、好きな仕事ができることへの感謝を、心から感じられるようになりました。
■自分の仕事に誇りを持てますか?
世の中のビジネスパーソンの皆さんで、仕事にやりがい・喜びを感じ、仕事に対して誇りを持っていらっしゃる方はどれほどいらっしゃるのでしょうか?
「超」がつくほどの就職難のこの時代に入社した新入社員の方の多くは、希望通りの就職ができず、今頃は
「こんなはずじゃなかった」
「自分にはもっと他の職業が向いているのでは」
という思いと戦っていらっしゃる方も少なくないと思います。
自分自身の仕事にやりがい・喜びを感じるため、誇りを持つため、また部下のモチベーションを向上させるため、「インソース」の研修の中にたくさんのヒントが隠れています。
私もあのモヤモヤした時代に「インソース」と出会っていれば、もっと早く堅い殻を破り、新しい一歩を踏み出せたのでは・・・と思う今日このごろです。
☆この項終わり。次回もお楽しみに!
【オススメカリキュラムをご紹介!】
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本研修では、「自分が言われて嬉しい言葉、ほめ言葉リスト」作成実習など多くの演習を通じて、部下指導のコツや目標管理、業務改善、リスク管理の手順・手法を習得していただきます。
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