インタビューで聞く成功した人の「リアル」ノウハウ

 

インタビューで聞く成功した人の「リアル」ノウハウ

管理職のための「ホウ・レン・ソウ」(1) 

管理職のための「ホウ・レン・ソウ」(1) 

■「ホウ・レン・ソウ」は、誰にとってより大切か

「ホウ・レン・ソウ(報連相)」という言葉は、社会人であれば誰でも知っている、ごくごく当たり前の言葉です。同時に、誰もがその大切さを認識しています。新人は入社直後の新人研修で、「ホウ・レン・ソウ」は大切であるということを学びますが、それよりも、仕事に慣れ親しんできた若手などに、「ホウ・レン・ソウ」の大切さや具体的なやり方を、改めて学ばせる機会を設けるべきです。なぜならば、こちらから何も言わなくても、きちんとした「ホウ・レン・ソウ」ができる部下が非常に少ないからです。
また、管理職に対して今さら「ホウ・レン・ソウ」の重要性を説く人はいません。しかしながら、「ホウ・レン・ソウ」が最も大切な役職は、管理職(特に、係長、課長クラス)ではないかと思えるのです。

■管理職にとっての「ホウ・レン・ソウ」

管理職にとって、「ホウ・レン・ソウ」には2つの側面があります。1つは、上司として、部下に「ホウ・レン・ソウ」を求め、それを受ける立場であること、もう1つは、部下として、上司(例えば、課長、部長、役員など)に「ホウ・レン・ソウ」する立場であることです。部下のまずい「ホウ・レン・ソウ」が大きな失敗、事故につながった場合は、上司として責任を取らねばならず、上司に対する自分自身の「ホウ・レン・ソウ」がまずければ、その後の出世が途絶えてしまう可能性もあります。どちらも非常に難しく、微妙な立場といえるでしょう。それでは、管理職にとっての「ホウ・レン・ソウ」を、この2つの側面から考えてみましょう。

■上司の立場からの「ホウ・レン・ソウ」

上司として、部下にどんな「ホウ・レン・ソウ」をして欲しいのかという観点で考えると、「ホウ・レン・ソウ」のポイントや、上司が納得・満足する「ホウ・レン・ソウ」の方法がみえてきます。

1.悪い情報ほどまっさきに「ホウ・レン・ソウ」してほしい
⇒リスクマネジメント上、極めて重要。初動の遅れ、誤りにつながると
 一大事になる可能性あり。

2.部下は自分で抱えすぎないで、早めに「ホウ・レン・ソウ」してほしい
⇒部下は責任感の強さからか、自分一人で何とかしようとする傾向あり。
 期限間際に重大な誤りが発生したり、期限に間に合わなかったりした
 ら、大変なことになる可能性も。部下に途中経過を報告させたり、
 場合によっては、業務ごと引き取ってあげることも必要。
 
3.上司である自分が関わったお客さま・案件については、自分が「どうした?」「どうなった?」と言われる前に「ホウ・レン・ソウ」してほしい
⇒上司は自分自身が関わっているお客さま、案件は特に気にかけるもの
 だが、部下はそれを十分に理解していない場合あり。上司は自分の
 期待以上の「ホウ・レン・ソウ」があると、それだけで部下を評価する。

4.お客さまから得た情報、資料はモレなく「ホウ・レン・ソウ」(提出)してほしい
⇒お客さまの情報を断片的にしか「ホウ・レン・ソウ」しなかったり、重要な
 資料を提出しないと、重大な判断を誤る場合あり。

5.「ホウ・レン・ソウ」は、要点をつかんで簡潔明瞭に行ってほしい
⇒上司は部下に、「5W1H」で考え、報告させるクセをつけさせていくの
 が最も近道。

6.いい話、嬉しい話は、嬉しそうに報告してほしい
⇒「ホウ・レン・ソウ」というと、悪い情報のことを想像しがちだが、上司は
 部下のいい話、嬉しい話を聞きたいもの。

7.「どうしましょうか?」ではなく、「自分はこう思うのですが、どうでしょうか?」という風に「ホウ・レン・ソウ」して欲しい
⇒部下には主体的に物事を考え、自分の意見、考えを持たせるクセを
 つけさせる。
  
以上から言えることは、「ホウ・レン・ソウ」の要諦は、部下が上司に「自分を見える化」することです。上司は部下に、会社において「自分を見える化」することがいかに大切であるかを、しっかり教えていただきたいものです。

 
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