■マネージャーはマネジメントできる範囲を認識するのがリスク管理のスタート
経営幹部は財務やマーケティングなどいわゆる経営マネジメントができれば、職務を完遂できるものだとの考えについて、私は絶対に違うと思います。
自らの組織のリスク管理は自分でできなければいけません。最悪、業務を知り、自分一人でもトラブルを止められなくてはいけないと考えます。
逆に、マネジメントできる規模や業務を良く認識して、できるなら組織トップになるべきだと思います。まずは、これが最初のリスク管理です。できるマネージャーは大体こんな方針で仕事をしているはずです。
■起こったら「どうするか」まで考える
また、日常のリスク管理は、こうなったらどうしようということをあらかじめ決めておかなければいけません。弊社の「リスク管理研修」では、リスクについて具体的に考えることをポイントとしています。
それを短い間ですが、考えてもらって、10個や20個書いていきます。こんなことが起こったらじゃなく、「起こったらどうするか」まで考えてもらいます。
大勢の人間はこうなったらどうしようということを考えたこともないですよね。だから講師が強制して考えて頂いて、リスクを再確認してもらっています。