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インソース 大島浩之
■プロフィール
株式会社三和銀行(現:三菱東京UFJ銀行)入行。主に、事務企画や
業務改善を担当した一方、ファームバンキング、企業内CD、インター
ネットバンキング等、システム商品の商品企画・開発に従事。
株式会社三和銀行においてシステム商品の9割に関与し、20年近くに
及ぶ経験はこの業界における「生き字引」的な存在。トラブル対応関係
に強み発揮。マニュアル企画・作成にも携わり、作成マニュアルの厚さ
は自分の身長を越す。
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■新しいものへのとっつきにくさ
どこの地方自治体でもそうですが、政策形成研修に対するニーズは
衰えを知りません。間違いなく、政策形成力は、弱みとして認識されて
いるスキルの代表例です。実は、民間企業においても、企画力について
苦手意識を持つ方が、地方自治体に勝るとも劣らず多いです。
なぜ、政策形成とか企画に対する苦手意識が強いのでしょうか?
一言でいいますと、新しいものに対するとっつきにくさではないかと
思います。特に、我が国の教育は、教えてもらうことが中心ですから、
なおさら、新しいものに対して自ら主体的にアプローチすることに
拒否感があります。実際、真面目で優秀な方=秀才タイプは真面目
であるからこそ悩んでおられるのを何度もみました。
■新しいものに対するアレルギーを減らすためには
~新しいものに触れる機会を作つくる!
新しいものが大好き、ルーティンワークは大嫌いという人間は、私の
ビジネス人生30年の経験からいいますと100人に1人くらいです。
たまたま私は、商品企画など新しい仕事が多かったこともあり、
いまだに"新しいものが大好き"です。この経験からいいますと、新しい
ものに触れる機会があるかないかという点が結構重要です。
所詮、政策形成力とか企画力といっても、新しいものに触れているか
どうかにすぎないといってもよいでしょう。新しいものに対するアレルギー
を減らす工夫といってもいたって簡単です。
■フィールドワーク型研修の提言~現場への一歩を導く
そこで、対策として出てきますのが、フィールドワークを重視した政策形
成研修です。強制的に、現場・現物を通して、企画してみるということで
す。もちろん、下準備は必要です。不思議ですが、視点を変えると、
普段見えていない新しいものが違和感なく見えてきます。
現場という最も大事な視点から見ることこそ、百聞は一見にしかず、
です。でも実は、この当たり前のことができていません。ネットの時代
でもあり、伝聞情報は豊富ですが、これに見合うリアルな情報があり
ません。政策案が光るかどうかは、この"現場のリアルな情報"にかか