全社をあげて、身近な業務改善をDX推進の視点から行うことになった。Pythonによる業務自動化を目標に設定し、受講者には研修と動画を織り交ぜて学ばせることとした。
動画教材で全社のITリテラシーを底上げしつつ、選抜者にさらに研修を受講させ、講師から直接プログラム作成のフォローを行った。さらに、研修後には参加者が作成したプログラムについて、継続してオンライン面談やメールによるフォローで参加者が挫折してしまうことを予防。最後に参加者が開発したプログラムを共有する成果発表会を行い、自信をつけさせた。
これにより教育プログラムの完了後もPythonを活用し、業務改善する意識が醸成された。
DX推進の中で、リテラシー向上を図ってきたが、実際の業務活用までは繋がっていなかった。
活用に踏み出せない理由として、「自分がやるには難易度が高そう」「やり方が分からないし、難しそう」という意見が出た。
作成できたという成功体験から自信を与えることで、実際にプログラム作成と成果の発表会を行うことにした
「難しそう」という理由で活用まで踏み出せていないことに対しては、講師がオンライン面談やメールによって、自動化プログラムの作成を支援。参加者に「思っていたよりも簡単にできる」という意識を醸成した
・参加した25名全員が、自身の業務を効率化する業務自動化プログラムを完成させた
・参加方の一人は、月3.5時間かかっていた業務を、1/7の月0.5時間に短縮するプログラムを作成
→年間トータルで36時間の削減に成功した!
・業務自動化プログラムの完成により自信をつけていただき、今後の業務改善にも、意欲的に取り組めるようになった
・業務効率化の視点を持つ意識が醸成され、Pythonを活用して様々な業務改善に取り組むようになった
①動画教材によるリテラシー向上
全社員
②業務改善プロジェクト
対象部門を特定せず、全部門の中堅層より自薦・他薦をもとに絞り込まれた選抜メンバー25名
約3か月間
業務自動化に向けたPython研修を計4日間実施。同内容の動画教材を用意しておくことで、予習・復習による知識定着を図った。
また研修終了後は、受講者の実業務の効率化プログラム開発に着手し、オンラインMTGやメールでのエラーサポートによって、プログラム完成までをフォロー。
完成した内容について、発表する機会を設け、成功事例を社内に共有。
各研修テーマについて、次のステップで習得し、知識の定着を図る
希望者の方全員に、以下の動画を用いて、Python基礎の学習を促しました。
テキスト付きで演習問題もあるため、しっかりと知識を定着させることができます。
手上げ制と推薦を併用し25名を選抜し、4日間のPython研修を実施。PythonでExcel操作の自動化やWebからの情報収集を自動化する方法、アルゴリズムの設計方法、データ分析などを習得いただきました。
その過程で、自身の業務の中で何がPythonの使用に向いているかを検討いただき、この後に実施する業務改善活動の方針を立てました。
実際に自身の業務を効率化するために、職場に戻ってから個々で業務自動化プログラムの作成を行っていただきました。その過程で講師と参加者の間で2週間に1度、不明点や質問などをオンライン会議で相談を実施。さらに、並行してメールでの質問も適宜受け付けておりました。
この研修後の講師によるフォローを活用していただいたことで、参加者全員が途中で挫折することなく、Pythonでのプログラミングを完成していただきました。
STEP3で作成していただいた業務効率化のプログラムを、発表会で報告していただきました。発表会を行うことで、他の方たちのプログラムも見ることができ、今後の業務効率化のモチベーションのアップや維持につながりました。
また社内での成功事例を展開することで、他の方に対するモチベーション向上にも繋がりました。
業務自動化プログラムの完成までの間に、講師によるフォロー対応をオプションで付けられるため
1つのテーマの教育でも講師派遣型研修、公開講座、動画教材など、受講者の都合に合わせて受講形式が選べるため
「業務自動化を達成するためのPython研修」という説明を聞き、目的が明確だったため
実業務につながる課題を作成する機会から、様々な現行業務フローについて考える機会を設けることができた。発表会で他部署の活用例を見ることで、様々な可能性を感じることができた。
今までPythonについて多少勉強したことがあるが、実務への活用までにはなかなか結び付かなかった。今回の研修を通じて、実装と直結することができてよかった。
インプットセッションの内容も盛りだくさんで有益だった。その後のQA対応があるのもよかった。
プログラミングスキルの習得に加え、Pythonでできること、必要なデータの種類、データの取得方法について考えることができた。そのためIT部門の方たちとコミュニケーションをとる際にも非常に役に立った。
・1クール目が終了し、2クール目の実施に向けて調整中
・1クール目の参加者は、個々で業務の自動化を推進している
・1クール目にご参加いただいた方には、2クール目に、メンターとして参加いただく