【名著から学ぶ】経営戦略研修3~不確実性の価値を取り込んだ戦略選択と経営判断

マーケティング

【名著から学ぶ】経営戦略研修3~不確実性の価値を取り込んだ戦略選択と経営判断

不確実な環境での戦略の価値を議論するリアルオプション戦略や、​競合を巻き込んだ戦略の選択の仕方を学ぶ

No. 3250204

対象者

  • 中堅層
  • 管理職層
  • 部長・経営層
  • 事業部門長や幹部候補人材​
  • 製品/サービスの新規開発部門の方​​
  • 経営企画部門のリーダーやメンバー

よくあるお悩み・ニーズ

  • 管理職や経営幹部の候補として、ビジネスにおける知見を深めたい
  • 経営企画・戦略を検討するうえで、何を考慮すべきかわからない
  • 競合先や世の中の動きに適応した判断軸を身につけてほしい

研修内容・特徴outline・feature

本研修では、不確実な環境下での戦略策定や経営判断をテーマに、リアルオプション戦略や競合との相互作用を踏まえた戦略選択について学びます。特に、戦略的柔軟性を確保してリスクを最小限に抑えるリアルオプションの価値や考え方、競争市場でのミクロ経済学やゲーム理論を通じ、競合の動きを考慮して、どのように戦略を検討し、行動や判断を行っていくべきかを考えます。​

<研修の特徴>
本研修は研修の2週間前より順次お送りする課題図書「企業戦略論-戦略経営と競争優位-【中巻】事業戦略編」を熟読し、事前課題(要提出)に取り組んだうえで、ご参加いただく研修です。研修においては、講師から内容や用語、本戦略の本質などの説明・解説の後、書籍からの学びを現場に持ち帰るためのワークに取り組みます。

企業戦略論【中】表紙

<使用書籍>
[新版]企業戦略論-戦略経営と競争優位-【中】事業戦略編 6・7章
(ジェイ B. バーニー、ウィリアム S. ヘスタリー (著), 岡田正大 (訳), ダイヤモンド社, 2021年)
https://www.diamond.co.jp/book/9784478112113.html​
※書籍代は受講料に含まれます

到達目標goal

  • ①リスクや不確実性を考慮する、リアルオプションの理論を理解する​
  • ②他社の戦略や自組織への影響を考え、意思決定を行えるようになる​
  • ③変化する環境に合わせて、適宜、戦略選択の価値を考えられるようになる

研修プログラムprogram

内容
手法
  • ~戦略に不確実性と競合の動きを取り込み、行動をアップデートする​
    ■事前課題: 書籍を読んだうえで、以下2つの事前課題に取り組む。
    ​ 【事前課題①】リアルオプション戦略を取り入れている事業やプロジェクト事例を調査する​
    【事前課題②】競合相手との「相互影響度」を考え、置かれている状況を整理する​
事前課題
  • 1.競争優位性を追求する差別化戦略とコスト戦略(企業戦略論【中】4・5章サマリー)​
    (1)競争戦略~3つの基本戦略
    (2)コスト・リーダーシップ戦略と差別化戦略​
講義
ワーク
  • ​2.リアルオプション戦略​
    (1)戦略的柔軟性とリアルオプション
    (2)リアルオプションの6つの分類​
    【ワーク】他社のリアルオプション戦略事例を共有する​
講義
ワーク
  • ​3.リアルオプション戦略とVRIOフレームワーク​
    (1)柔軟性の経済的価値~リスクと不確実性(V)
    (2)戦略的柔軟性と持続的競争優位(R・I)​
    (3)柔軟性の実行に向けた組織体制の構築(O)​
    【ワーク】新規事業のリアルオプションと組織体制を考える​
講義
ワーク
  • 4.共謀とミクロ経済学​
    (1)共謀とは~不完全競争の市場構造
    (2)ミクロ経済学と競争市場​
    【ワーク】ガソリンスタンドでの他社の戦略への対処を考える​
    (3)ミクロ経済学とゲーム理論 ​
    【ワーク】囚人のジレンマの事例でゲーム理論を理解する​
講義
ワーク
  • 5.共謀とVRIOフレームワーク​
    (1)共謀の経済的価値(V)
    (2)共謀の持続的競争優位(R・I)​
    (3)暗黙的共謀の実行に向けた組織体制の構築​
    【ワーク】他社との共謀と裏切りを疑似的に考える​
講義
ワーク
  • 6.まとめ​
    【ワーク】戦略に、不確実性と他社との共謀・競争を取り入れる
ワーク

企画者コメントcomment

「企業戦略論-戦略経営と競争優位」は、欧米のMBA校やビジネススクールでも用いられる経営戦略の名著です。競争市場において他社と競争しながら利益をあげていくために、組織がとりうる戦略を整理して学びます。上巻・中巻・下巻と学んでいくことで、戦略立案の基本から事業戦略、全社戦略の種類や策定にあたっての判断軸を体系的に網羅することができます。次世代経営幹部・幹部候補人材の育成として、知識に裏打ちされた構想力を身につけ、組織の未来を切り拓く人材として活躍していただくことを期待しています。
本シリーズの中で、企画者が最もおすすめするのが、「リアルオプション戦略」「(暗黙的)共謀」を扱う本研修です。これらの戦略を学ぶことで、社会・市場の経済的価値に関する認識や解像度がアップデートされました。また何を重視して、どのように戦えば良いか、近代社会の戦略立案・方針決定に活用ができます。
是非、本シリーズを通じて、経営戦略の良書を深く読み、皆さまの実務に役立つ、大きな学びを得ていただければと存じます。

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