【売上を上げるアウトバウンド】
売上を上げるアウトバウンド 【1】
■コールの冒頭でお客さまの心をつかむコツ
最初の15秒ですべてが決まります。成果を上げるためにはお客さまのニーズを引き出し、的確な提案をすることが求められます。そのためにも、まずは最初の15秒で、「この人であれば私の話を聞いてもらいたい」とお客さまに感じていただくことが重要です。
では、コールの冒頭でお客さまの心をつかむためには、どうすればよいのでしょうか。
まずは、好感の持てる話し方をすること。基本は明るく、「スマイルのある」話し方をすることです。自信を持ち、落ち着いて、丁寧な応対を心がけましょう。
そして何より、最初の「つかみ」が大切です。「つかみ」(=アテンション)とは、お客さまの興味を喚起するメッセージのことですが、とにかくトークの初め(電話なら15秒以内!)に入れることが大切です。こうすることで「それなら話を聴いてみようかな」という注意が喚起され、お客さまにメッセージが伝わりやすくなります。
■お客さまの話を受け止めるコツ
まずはお客さまの話を最後までしっかりとききます。お客さまの話が終わらないうちに自分が話し始めたり、質問したりすると、お客さまは「話をきいてもらえていない」という不満を持ちます。
そして、お客さまの言葉をただ聞き流すだけではなく、「どうしてそのようなことをお客さまが話すのか」について想像してみましょう。お客さまの言葉を、特段の注意を払わずにきいているだけでは、お客さまに無関心であることが伝わります。
■お客さまの言葉に反応を示す
声のトーンや抑揚に注意し、感情が感じられるあいづちを打ちましょう。また、声のトーンや抑揚だけではなく、言葉でも気持ちを表現できるようバリエーションを増やしましょう。
「おっしゃるとおりでございます」(共感)、
「大変よく分かります」(受容)、
「さようでございましたか」(承認)などの言葉が有効です。
また、具体的な言葉で、お客さまの心情を理解していることや共感していることを、より詳細に伝えましょう。
例えば、お客さまが落ち込んでいたり、怒っているときは
「さようでございましたか、ご不安だったんですね」
「それは大変お困りでございますね」
心情理解を表す言葉をかけて差し上げます。
たとえ、自分がそのように思っていなくても、まずはいったん気持ちを受け止めましょう。受け止める前に否定してしまうと、お客さまはあなたの言葉に耳を傾けなくなります。
逆に、お客さまが喜んでいるとき、満足しているときは
「さようでございましたか、それを聞いて私も嬉しく思います」
「○○さまは大変上手に活用されていらっしゃいますね」
一緒に、喜びや満足を分かち合いましょう。喜びを示す時は、「わたくし」を主語にすると、より気持ちが伝わります。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方