「『こんなときどうする?』:難しい状況下のコミュニケーショ
ン」の新シリーズは、以下のような内容でお送りしていきます。
(1)エピソード
~その回毎のテーマに関連する、具体的なビジネスの現場での
悩みをご紹介する部分です。ノンフィクションです。
(2)解決策
~コミュニケーションに関する悩みを解決するための方法を具
体的に解説いたします。
(3)トレーニング方法
~さらに、テーマに沿ったコミュニケーションスキルをアップ
するために必要な事柄を解説します。
このような構成で、しばらく連載を続けますので、よろしく
お願いいたします!
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■解決策(1)
基本的な姿勢~まずは、相手の注目を探ること
a.相手の興味・関心を探るとは
b.自分と相手の情報の認識をすり合わせる
c.論理展開の癖・好みを探る ~タイプ別アプローチ
■解決策(2)
相手にわかりやすく伝える工夫
a.事実と意見を区別する ~議論を空中戦にしない
b.自分の意見/アイディアの発想に至った具体的なエ
ピソード/経験談を付け加える
c.第3者の意見や経験談を付け加える
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■解決策(3)
合意/納得してもらえる点とそうでない点を明確にし、代替案
を提示する
前回は解決策(1)、(2)と論理的なビジネスコミュニケー
ションの要点を確認してきましたが、それでも相手の合意・納
得が得られない場合があります。結論が見出せない状況を打開
するには、どのようにアプローチすればよいのでしょうか。
例えば議論が結論に至らなかった場合、論理的な説明が苦手な
人は、コミュニケーションに失敗したと諦めがちです。しかし
こうした感情的な後悔に終わらせず、客観的に論点を分析・整
理し、問題解決につながる代替案を提示することで、合意への
歩み寄りが促せます。
事前に準備してきた情報や論理で結論に至らない場合は、合意
/納得してもらえる点とそうでない点を明確にし、代替案を提
示します。
「○○という点についてはご理解いただきましたでしょうか。
これまでの説明の中で、ご懸念がございましたら何なりとおっ
しゃってください。」
「○○様のご意見はごもっともです。その点については、・・・
としたいのですが、いかがでしょうか」
ビジネスの現場では、いつもこちら側の主張が受け入れられる
わけではありません。そういった場合でも、論点を一つずつ明
確にし、それぞれの点について合意を見出していくことで、次
につなげることが大切です。
■トレーニング方法
論理的に相手を納得させるためには、相手に伝える前に以下の
5つの観点から自分の考えを整理してみましょう。
1、【最重要】一発で内容が理解できるか/すぐ分かるか
「言いたいことがすぐ分かる」内容にすることがも最も重要
です!
2、内容の筋が通っているか/正しい「リクツ」があるか
「うん、なるほど!」とすぐに思えるような、筋道立った思
考です。
3、内容に欠落はないか/モレがないか
最低限の情報が網羅されていなくては、説得力がありません。
4、くどくないか/ダブりがないか
どうでもいいこと、同じことが何度も書かれているのはNG
です。簡潔にすること!
5、必要以上に難しい表現を使わない
カタカナ語や漢字を多用することがロジカルシンキングでは
ありません。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方