分かりやすい報告にするためには、まず本題(結論や質問自体)から述べ、その後で、必要に応じて周辺情報(背景や経緯)を補足することが望ましいと言われています。では、具体的に見ていきましょう。
■ホウレンソウのどれなのか?
まず、報告なのか、相談なのか、連絡なのか、それ以外なのかを明らかにします。
「係長、○点ご報告です」
「係長、○点お伺いしてもよろしいですか(質問よろしいですか)」
■本題(結論・質問自体)をまず述べる
「30分ほど前、住民から苦情のお電話がありました。対応は完了しました」
「住民から○○に関する相談の電話ありました。一旦切りまして、折り返し回答することになっています。これについて□□という回答をしようと思いますが、これでよろしいでしょうか」
相談は、必ず自らの見解を述べ、それに対してYESかNOをもらう質問形であることが望ましいです。従って、「○○でよろしいでしょうか」が基本形で、「どうしたらいいでしょうか」は、基本的には不可となります。
■本題(結論)の背景や経緯を明らかにする
詳しい説明は、必要に応じて後から述べます。
「苦情は高齢の方からで、○○給付金の申請書類の書き方が分からないというものでした」
「マニュアルに□□とありましたので、このように判断しました(ただ、そのマニュアルが古そうだったので、念のためお伺いする次第です)」
■意見具申する
その上で、必要に応じて、自らの見解を述べることも必要です。その際、注意すべきなのは、印象論ではなく、具体的な根拠を示すことです。
「ここ最近、同様の苦情が倍に増えており、何らかの対策が必要かと思います」
「必要であればマニュアルの更新をします。いかがいたしましょうか」
☆次週もお楽しみに!
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方