~営業活動を行う前提
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「上司は何もわかっていない・・・」
そんな風に思ったことはありませんか?
でも、ちょっと待ってください。
もしかすると、それは上司のせいではなくて、
あなたが会社のルールを知らないことが原因かもしれません。
では、営業に求められるルールとは、
具体的にはどのようなものでしょうか?
また、自分のやり方を会社で押し通すことできるのでしょうか?
弊社代表の舟橋なりの考えをお伝えします。
どうぞ最後までご覧ください。
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《本文》
【エピソード】
大きな金額の案件受注を逃しました。
直属の上司の判断で見送りになりましたが、正直納得がいきません。
相手(A社)は売上急成長でマスコミにも良く登場している企業だし、
A社の経営陣も大変気さくな方ばかりで、大変仲良くなりました。
規模的に、当社の取引先審査基準にはギリギリ足りませんが、
絶対に取引すべきお客さまだと思います
(かなりできる担当者)
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【舟橋ならこう考える!】
上司A「A社は切った方がいいな」
担当者「なぜですか。せっかく、3ヶ月も追っかけて、
経営陣にも食い込んでます!」
上司A「会社の規模が少し小さい。また、現在はこの業界は伸び
ているが、この後どうなるか分からん」
担当者「・・・・・」
この上司と押し問答をしている営業担当者は、実は、私の以前の
先輩です。彼が苦労して開拓し、やっと取れた案件でした。
結局、この「お断り」したA社は、その後、超優良企業に成長しました。
結果的には、上司の判断は間違っていたわけです。
しかし、自分自身がマネージャーになった今、
その当時の上司の判断は「正しかった」と考えています。
上司は資金の回収に不安があるというリスクを加味し、
かつ継続的な取引きを行える可能性が低いという理由で、
A社との取引にNOと言ったのです。
経営的な会社の運転を考えると短期的な「売上」ももちろん重要
ですが、会社の継続性を考えると、最低5年程度、
安定して取引が続くお客様先が本当の優良取引先です。
逆に長期的な利益を考えると、
「損をして得とれ!」という場合もままあります。
取引を断られたり、営業のターゲット先を変更するように上司に言われ、
「なぜ?」という疑問がわいてきた時には、
上司にその理由をやんわり聞いてみましょう。
もしかしたら、その時には納得いかないかもしれませんが、
きっと、いつか上司の"真意"を理解する時が来ると思います。
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●長期的利益を上げるにはまず会社のルールを守ることが最初
先に申し上げたように、会社が求めているのは、
短期的な利益ばかりでなく、長期的な(継続性のある)利益の
確保です。長期的な利益を確保するため、
企業では、さまざまな社内ルールを策定し、それに則って
行動しています。
実は、この「事実」を的確に掴んでいる営業担当者は非常に
少ないです。
実際、営業担当者が早期に転職する最大の理由は
この点を知らされない(理解しない)ためだと推測されます。
不必要に上司と衝突したり、
やりがいを見いだせなかったりして辞めてしまっているのです。
実にもったいないことです。
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●ルールの理由を知る
売上目標以外にも営業担当者に求められる、
社内のルールや縛りはたくさんあります。
特に、営業方針として、求められるのは4P
(PRICE価格、PROMOTION販促、
PRACE地域、PRODACT製品)
の厳守や経費、行動のルールです。
これらは長期的な利益を求めるために作られています。
たとえば、販売価格に関しては、
自社で自分だけ廉価に売れば会社全体で値崩れを起こしてしまい、
容認できないものになります。
また、経費の例では、「コピー削減」なんていうものがありますが、
利益率向上を考えると、ばかにできないルールでもあります。
なぜなら、会社として、10円の利益を上げるには、
売上を100円アップさせる必要があるからです。
さらに、コンプライアンス(法令遵守)、個人情報保護など、
昨今のマスコミ報道の過激さなどをみて、会社のリスク回避のために、
これらの法令が必要なことはおわかりのことと思います。
このような目的や必要性の上に、
会社の営業方針や社内ルールは存在しています。
それらの意味が理解できなければ、
まずは自分自身でとことん考えてみてください。
その後で上司と営業の方針やルールを良くすりあわせ、理解を
共有します。社内ルールは小さなことの積み重ねですが、みんなが
その意味を理解し、それを徹底すれば、売上、利益を長期的に
上げていくことが可能です。
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●あえて会社の中でルール破りの営業として生きるには?
あまりおすすめはしませんが、ルールの中でも営業方針を
自分で変えてしまうことも不可能ではありません。
ただ、それには実績が必要です。
一応経営者の私ならOKを出してもいいかな?と思う水準は、
「目標数字の10倍の売上を数年間継続する」といレベルです。
売上げ「2割増」「2倍増」ぐらいなら、
すぐに意見を容れようとは思いません。
その理由は、会社としては、今の方法で、売り上げが確保でき、
リスクがないと考えているからです。
ただ、もし、10倍売れるのであれば、
営業方針が間違っていることになります。
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【営業成功のポイント】
企業の本質は「継続性」と「成長」。
会社の長期的な売上の確保のため、
会社としての判断・行動基準を身に付ける。
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「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方