優秀な部下ほど辞めてしまうもの。それが悲しい現実です。
■優秀な部下の退職を未然に防ぐには?
2つのポイントがあります。
1つ目は、本人から事前に聞いておく。つまり普段からコミュニケーションを密にしておくということです。
業績寄与の大きい優秀な部下に対して、日ごろからそれに努める必要があります。優秀な部下ほど、チャレンジとしての転職を選びがちです。現状への不満、ビジネスキャリアの目標を日ごろから把握し、それを実現できる環境を用意することが上司には求められます。
2つ目は、本人以外の周囲からの情報を得ておくことです。
会社を辞めるということは、人生の一大決心です。大抵の場合、同僚など近しい人に事前に相談しているもの。こういった情報が自分のところに入ってくるよう(周りが耳に入れやすいよう)に普段から振舞うことがまず大切です。
いずれにせよ、部下を遠ざけさせるような言動をしないこと、つまり襟を開いてコミュニケーションを取ることが重要となります。
■実際に優秀な部下の退職が確定してしまったら?
業務に支障を生じさせないことに尽きます。
「辞める」といわれて部署の業務が大混乱するようでは上司失格。残念な事実ですが、優秀な部下ほど辞めてしまうものと考え、仕事が集中しがちな優秀な部下への依存が過度にならないよう、部署全体の分掌には常に目を配っておくべきでしょう。
また、「辞めたら困る」優秀な部下には、常日頃からに後輩指導に当たらせ、代役を育成するよう努めるようにします。
これは、退職リスク対策としてだけでなく、部署全体のパフォーマンス向上にも有効です。