■前回の内容
・お客さまが"良い"と思うことをたくさん挙げて、検証していく姿勢が重要
・SVやマネジメント層だけで考えず、センターに関与する全ての人が考えると多様な意見が集まる
・7割ぐらいの改善を目標に着手すると、良い結果になることが多い
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
■本文
お客さまは「自分はどうしたらよいのか」を知りたくて、電話をかけてきてくださいます。あるいは「○○したい」という要望がおありです。
しかし、開口一番に自分の要望をストレートに表現できないお客さまもたくさんいます。
例えば、百貨店への問合せで「託児所はありますか?」という質問が寄せられたとしましょう。
この質問に対して、普通は「Yes」or「NO」で回答すると思います。
でも「お客さま視点」で考えるとすると、果たして、それだけでよいのでしょうか?
全てのお客さまが「*歳の赤ちゃん連れで買い物をするのに、便利な設備やサービスなどはありますか?」という、上手な質問ができるとは限らないのです。
何歳の子供さんなのか? 年齢によっては「託児所」だけではなく、オムツ替えのスペースや授乳室をご案内したほうが良いこともあります。
つまり、表面的な言葉の理解だけでなく、お客さまに対する「強い関心」があるかないかが決め手です。結果的には"いらぬ、おせっかい"と思われるかもしれません。
しかし、「失礼ですが、何歳のお子さまをお連れになりますか?」と、一言だけ添えてみることで、その後の会話が大きく異なります。
お客さまから「いえ、託児所のことだけで結構です」と言われたら、それはそこで終わりにすれば良し、ということです。
自分の勤めている百貨店で、お客さまが楽しく、快適に買い物をなさるサポートができることが最も望ましい結果です。
プラスアルファの一言、お客さまの真のニーズを引き出す質問が投げかけられること、がお客さま視点を持っていることの表れになります。
調査の場合は、前述のような違いが現れる「顧客設定」をいかにつくるかが悩みの種です。