【~「演習」の意図と種類】
~「演習」の意図と種類
今回は、研修のなかで欠かせない、「演習」の意図と種類をお伝え
いたします。
■演習で、研修を双方向的にする
演習には、受講者に内容を理解しやすくしたり、研修に抑揚をつけたり
する効果があります。演習があると、眠ってしまう受講生も少なく
なります。演習がなくても研修にはなりますが、入れた方が得策です。
というのも、講師が話すだけという、一方的な進行になりがちな研修を、
双方向的なものにできるためです。
■演習の代表的な5つの手法
実は、研修企画のなかで、一番難しいのがこの演習の設計です。演習
は、当日の思い付きではできません。事前の検討(設計)が必要なので
す。演習の代表的な手法として、以下のようなものが挙げられます。
1.アイスブレイク
研修冒頭に実施します。
2.個人検討/グループ討議
ある題材や課題について、検討・議論します。目安例は、グループ人数
×2~4分。まず各自で考えてもらい、その後でグループ討議を行うのが
効果的です。同じ立場の受講者同士で議論しながら自分で考えること
で、一方的に講義されるだけでは得られない「気付き」を得ることが
できます。議論が終わったら発表させ、講師が講評します。目安は、
グループ数×2~3分です。参考にしてみてください。
3.ケーススタディ
理論や手順等の解説を踏まえ、「こんなときは、どう行動するか」
「どのような課題があるか」「どのように解決すべき」などについて検討
(シミュレーション)します。個人検討やグループ討議の題材にします。
4.ロールプレイング
何らかの動作(言動)を受講者に繰り返し実践してもらうことで、
それに慣れていただき、職場で活かせる能力として身に付けさせます。
また、相手の立場(お客さまの立場、他部署の立場、上司や部下の立場
など)で行うことで、「相手の気持ちがわかる」という効果も期待できます。
実施中、講師は巡回し個別にフィードバックします。終了後、受講者から
感想等を発表させ、講師がフィードバックします。
5.目標設定
研修内容を踏まえ、自らの行動計画を立てます。
通常研修の最後に実施します。
☆次回につづく。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方