モニタリングによりコミュニケーターの応対評価を可視化できたら、いよいよフィードバック面談です。センターをどうしていきたいか、コミュニケーターにどうなってもらいたいかをきちんと踏まえ、フィードバックを行いましょう。
■面談部屋を確保する
面談の様子が他人から見えないように部屋を確保します。部屋が確保できれば、必要に応じて評価の根拠となった録音内容を一緒に確認することもできます。もし用意できない場合でもパーテーションなどで区切った環境を用意します。特にマイナスの内容があった場合、聴いている姿は誰にも見られたくないし、その内容は聞かれたくないものです。
■面談部屋は適度な広さが必要
理想的な面談場所は、適度な広さで清潔に整理整頓されている環境です。窓や植物があれば気持ちも和み、なお良い環境となります。
面談の部屋が狭すぎるとお互いの目と目の距離が近く、窮屈で気が抜けず、言いたいことが言えなくなるか、または、反対に、熱が入り過ぎて、険悪になる可能性もあります。コミュニケーターに近づきすぎず、かつ遠すぎず、また、面談資料が見えない距離(1.2m~1.5m)が理想的です。
■座る位置
机の角を使って相手と90度になるように座ると、相手の表情が視野に入り、かつ緊張感を与えずに話しやすいと言われています。
一方、向かい合って座ると正面から目線が合い、コミュニケーターの緊張度が高まります。場合によっては、コミュニケーターが緊張しすぎて話しづらくなることがあります。
逆に、隣に座るとコミュニケーターとの距離が大変近くなり、親近感は増します。しかし、場合によっては、なれなれしい印象を与え、かえって話しづらくなることがあります。
■面談は1対1で行う
面談は真剣な場であり、短時間に深い意味合いを伝え、理解し、納得してもらわなくてはなりません。複数の面談は他人の視線をストレスに感じてしまい、話を集中して聞くことができません。話すときには、コミュニケーターの目を見て、真剣に話すことが基本です。ただし、コミュニケーターがより上位の上司の同席を希望する場合などは、複数人で行うこともあります。
■開始時の注意点~開始時はけじめをつけて、相手を尊重して
面談は忙しい時間の中で受けてもらうという姿勢で臨み、部屋でコミュニケーターを待ち、SVから椅子を勧めます。温かい姿勢で丁寧に応対することで、謙虚な気持ちになり、SVと同じ姿勢が保たれることになります。SVはコミュニケーターを迎え入れる姿勢が大切なのです。
☆次回もお楽しみに!