先週の「事実確認」続き、今週からは「解決策を提示」のステップです。ここでは、「供給者の論理」を持ち込まず、最大限、誠意を見せて解決策を提示することが大切です。
◇「解決策を提示」するためのポイント~「供給者の論理」を持ち込むな
事実を確認した後は、対応策を検討の上、なるべく早く、相手に「解決策」や「代替案」を提示するようにします。
ただし、その際もこちらから一方的に提案するという形ではなく、「お客さまのご事情も大変よく分かりました。それでは早速○○とさせていただきたいのですが・・・」というように、あくまでお客さまの側に立って話を進めるようにしましょう。
----------------------------------------------------
◇常識の範囲内で、最大限「誠意」を見せる
「解決策」を提示する場合は、最大限の「誠意」を見せ、お客さまからの信頼を頂けるようにします。
ただし、社会通念を大幅に超えた対応はすべきではありません。法令順守の観点からも、行き過ぎた対応はおこなわないようにしましょう。
自社に非があった場合は、深くお詫びをして、新しい商品と取り替えるなど、きちんと償いをするようにしましょう。
「解決策」を提示する際には、もったいぶらずに、さりげなく提案するのが鉄則です。
また、自社の非が見受けられず、お客さまに「お断り」をする際には、業界用語や専門用語を使わずに、日常で使用する「分かりやすい言葉」を用いて、お客さまが納得するまで粘り強く説得をおこなってください。
----------------------------------------------------
◇「お断り」する際の禁句
「お断り」をする際には、話す言葉を慎重に選び、二次クレームに発展しないようにしましょう。
「会社の規則ですから」「法令、条例で決まっていますから」などというのは厳禁です。きちんとお客さまの気持ちを考えた対応を取りましょう。
また、「我が社の商品に限ってそのような欠陥は絶対ありません。お客さまの使用方法に誤りがあったのではないでしょうか」と言うのも禁物です。
これらの言葉は、いわゆる「供給者の論理」に立ったものであり、お客さまの「怒りの炎」に油を注ぐようなものです。
しかし、実際の現場では、慌ててしまい、うっかり口を滑らせてしまう人も多いようです。そういったことがないように、ここでしっかりと確認しておきましょう。