今日はインソース社員より、自分自身が就職活動をしていたときのことを思い出して、最も印象深かったことをお伝えします。
■「アピールすべき経験」は?
就職活動生だったころ、わたしも多くの企業にエントリーをして、たくさんのエントリーシートを書いていました。
ピーク時は一日3枚、5枚と書いていましたが、どんな企業でも、
「学生時代に一番がんばったことは何ですか?」
「学生時代に一番苦労した経験は何ですか?」
「学生時代にもっとも一生懸命取り組んだことは何ですか?」・・・など、
学生時代の経験談を聞かれる設問はかならずあったと記憶しています。(そしてわたしは、同じ内容の設問にはひとつの原稿を使いまわしたりしていました!)
エントリーした企業に、面接に行ったときのことです。
すでに提出したエントリーシートを元に、面接があることは事前に知らされていました。
わたしは「学生時代で、一番学んだこと」という設問に当時していたアルバイトの経験を書いていたので、その内容で時間内にプレゼンできるようしっかり練習をして臨みました。
そして面接本番。
あまり緊張することのないわたしは、練習どおりに面接官の前でアルバイトについてプレゼンを行いました。
プレゼンテーションを終えて、面接官から言われました。
「そうですか、アルバイトに一生懸命取り組まれて学びを得たんですね。では、大学生として、あなたは何を勉強してきましたか。商学部で何に興味を持って、どんな勉強をして、どんな学びを得ましたか。」
突然の予想しなかった問いに答えられずポカンとしていたわたしに、その面接官はさらに言いました。
「何かを学びたくてあなたは○○大学の商学部に入学したんですよね。そこでどんな勉強をしましたか。何が一番の学びでしたか。アルバイトを一生懸命頑張ったのはわかりますが、アルバイトをするために大学生になったわけではないと思いますが。」
■「学生のうちにしか学べないこと」
結局わたしはその質問に答えられず、落ち込んで面接会場を後にしました。
そして、あの面接官からされた質問について、改めて考えてみました。
社会人になったら、わたしはその日から「働く」ことになります。
アルバイトとして働いてきたとき以上に、多くのことを学ぶことになるでしょう。
それでは、社会人になる前、つまり「学生のときにしかできない学び」とはなんだったんだろう。
当然、毎日大学に通って勉強し、そこから学びにつながるものが、必ずあったはずです。
あの面接官は、大学生として必ず果たさなければならない、学生としての学びについて確認をしたかったのだろうと思います。
もちろん、アピールの仕方は人それぞれです。
「学生時代」に経験し、学んだことは、勉学以外にも当然たくさんあるでしょう。
しかしながら胸を張って「学生時代にはこんな勉強をしました。こういう学びに気づきました。」といえるものは、やはり持っておくべきだと思います。
さて、大学の講義を通して学んだことは、これまでの社会人経験にどれだけ活かされているでしょう。
理系・文系、専門職・総合職、大卒・大学院卒・・・など、その背景によってそれぞれだとは思いますが、商学部を卒業して営業職に就いたわたしの場合、活かされている知識は少ないほうかもしれません。
しかしながら時々、「大学のときには物流を専攻していたんですよ。奥が深くて、面白いんですよ。」と胸を張って話すことがあります。
学生の本分は学業であること。
一生懸命勉強したはずであること。
是非自分のアピールポイントに加えてみてください。
これから社会人になったら、あなたはずっと働くんですよね。
☆次回に続く・・・。