■就職後の勉強ってどんなもの
社会人の勉強とは何かと考えたことがあるでしょうか。ひょっとしたら、学校を卒業したら勉強はしなくても良いと考えている方もいるかもしれません。逆に、勉強が好き、得意という方もいらっしゃると思います。
社会人になると、勉強が得意、不得意に限らず上司や先輩からもっと勉強することを求められる場面が多々でてきます。
社会人の勉強と一言でいってもいろいろな意味があります。学生の時は、教授や先生から与えられるものであったり、どの学部に所属しているかで、勉強するべき方向性というものがだいたいは想像できたと思います。
では、(特に、新人の場合)社会人の勉強とはどんなことを指すのでしょうか。
■自分の知的好奇心を満たすのは勉強ではなく趣味
先輩や上司の方から勉強しろと新人時代に言われたら、ほぼ9割以上は会社のことについて知れということが多いのです。
つまり、勉強とは今までのように教科書など本を読んで知識を増やすことではなく(知識は将来的に必要になってきますが・・・)、まずは自分の業務に必要な会社の決まりやルール、商品について覚えろということです。
例えば、カクテルが好きでバーテンダーになりたくてバーに就職した私の場合、まずは与えられた日常業務を一人でできることが求められました。時間内に掃除ができる、ボトルをきれいに並べることができる、電話が取れる(声だけで、お得意様が誰だかわかる)、ボトルキープしているお客様の名前と、ボトルの種類、お客様の好みの飲み方を覚えるなどです。
お酒の種類やカクテルのレシピを覚えるのも大切ですが、自分がはやく知りたいと思っていることと仕事の優先順位が違うのです。
このように実際の職場では、晴れて念願の職場に就職できても、勉強や与えられる仕事の優先順位が違うので、自分のやりたいと思っている勉強や仕事は後回しになるのです。
このことを理解せず、自分のやりたい勉強ばかりしているといつまでたっても仕事が覚えられない新人という評価になってしまいます。
■就職活動における勉強について
就職活動では、自分がいかに早期に戦力になれるのかをアピールしなければなりません。勉強ができる、たくさんのことを誰よりも知っていることは確かに大きな武器になりますが、この優先順位を理解したうえでアピールすることが必要です。
優秀だと思って採用した新人が、3年以内にやめるというケースは、この優先順位が理解できていないために希望した会社や職種に就職できたにもかかわらず、「こんなはずはなかった」と転職していくのです。
ですので、面接では知識の量をアピールするのではなく、自分がどのように考え、そのためにどういう方法を使って勉強してきたか、その結果こうなりましたということをアピールできれば、面接官も就職してからの姿がイメージしやすくなります。
つまり、与えられた課題や仕事をするために、どのような考え方をもって取り組んでくれるのかが想像でき、それが会社とあっているなと面接官が感じることができれば内定通知もぐっと近くなるのです。
☆次回もお楽しみに。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方