■パレートの法則とは
パレートの法則あるいは20:80の法則というのをご存知でしょうか?
重要な20%が全体の方向を決定しているという法則です。自然科学の法則というより経験則というのがふさわしいと思います。
多数の問題があるなかで、そのうちの重要な20%を解決すれば、おおよその問題は解決するというのです。
■試験に強い人
例えば、皆さんの周囲にも、最小の時間で最大の効果をあげる試験に強い人がいらっしゃると思います。
誤解を恐れずいいますと、試験問題の80%はその学科に関する20%の知識で十分に答えられるようになっています。
試験に強い人は、その20%が何かを知っていると思われます。結局、何を捨て、何に重点を置くべきかが、ハッキリわかっている人です。本質を見極める眼があるといってよいでしょう。
■本の読み方・文章の書き方
このような人は、本であれば100ページのうち20ページを読めばだいたいのところがわかるような読み方ができます。頭から順番に読むのではなく、後書きとかポイントになりそうなページを紐解くような柔軟な対応ができる人です。
あるいは、文章で使われる単語の80%は、全単語数の20%にあたる頻出単語であるといわれています。アメリカの言語学者の名からジップの法則といいます。
ということは、20%の単語をうまく使いこなすことが重要です。英語も、まずは8000語の単語を覚えるのではなく、1600語の単語を含むフレーズを覚えるのがよいというのは意味があります。
■社会人も同じ
実は、社会人になっても同じです。仕事の成果の80%は費やした時間の20%から生まれるといわれるくらいです。仕事の改善も問題になっている項目の上から20%をつぶせば大きな成果がみられます。
さらに、厳然たる事実として、2割の優秀な社員の売上が全売上の8割を占めるのが一般的です。
それはともかく、仕事の成果につながる20%は何かを抉り出す力を身につけるかどうかが重要です。
このように、パレートの法則が支配する世界は、学生であれ社会人であれ、違いはありません。
☆次回もお楽しみに。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方