先週は、研修会社インソースの社長が、会社説明会で学生に質問されたことをご紹介しました。今週はその逆、社長が学生に質問したことを雰囲気そのままに、ちょっと"ゆるめ"にご紹介します。
■ もし、君のお父さんが研修を受けるとしたら、どんな講師を選ぶ?
社長が質問すると、大抵学生はこう答えます。
「父親より年上で、すごく立派な経験を積んでいる講師。」
すると社長はこう言います。
お父さんの気持ちになってごらん。
忙しいのに研修に呼ばれて、いきなり自分よりすごい人が出てきて、ああしなさい、こうしなさいとか言われたらいやじゃない?何が分かるんだ、偉そうに、と思うかもしれない。
じゃあ、どんな人の話だったら聞くだろう。
それは、自分よりも年下で優しくて、そうですよね、大変ですよね、と共感して話を聞いてくれる講師。
苦労した経験もあって、この人の話なら聞いてもいいかもと思えるような人。
うちの講師は偉そうなことは言わない。一方的に押しつけることもしない。だから受講者の声に寄り添える。
■研修に喜んでくる人っていると思う?
大抵の人は、「この忙しいのに、何で研修を受けなくちゃいけないんだ」と思いながら研修にやってくる。
だからはじまりはいつもアウェイ。研修のはじめは、椅子にだらっと腰掛けて、ふんぞり返っている人もいる。
でも、研修が進むにつれて、姿勢がちょっとよくなる。
次第に、前のめりになってくる。
最後には、「今日は来てよかったです!」と言ってお帰りになる。
そうしたらインソースの研修は成功。インソースの仕事は、そんな仕事です。
■大学の講義で、何を知りたい?って聞かれたことある?
大学の講義で先生から、「さあ今日はみんな何が知りたい?」って聞かれたことある?
(首を横に振る学生たち)
ないよね。大体は、「私は古代ローマの海運を研究してきた。 さあ、今日はみんなで、"ヒッパロスの風"について学ぼう! 」みたいな。
でも中には「古代ローマにあんまり興味ないな」って思う人もいるよね。自分は、ベルサイユ宮殿が好きなんだけどな、っていう人もいる。
インソースの教え方はこう。
まず最初に"お悩みはなんですか?知りたいことはなんですか?"ってきく。
で次に、"よろしければ、そのお悩みを解決するお手伝いをさせていただけないでしょうか?"ってうかがう。
目線は常に下から。研修で受講者に伝えたいことは、受講者に聞くんです。
■毎日合コンに行きたい?
自分が担当している研修の実施が近付いてくると緊張感が高まります。だから、研修直前は合コンとかあきらめた方がいいかもね。
僕なんか、毎日研修のことが気になるから、休みの日もずっと仕事のこと考えちゃうね。
★来週もお楽しみに