【誰も教えてくれなかった採用担当の本音】
誰も教えてくれなかった採用担当の本音 【1】
就職活動中の誰もが手にする "ノウハウ本"。就活を成功に導いてくれる魔法の本など存在するわけもないのに、それに頼りすぎてはいないでしょうか?
ここに登場する2人の「採用」のプロは"ノウハウ本"に洗脳されてしまった就活生をイヤと言うほど見てきました。そんな彼らが「採りたい人材」「採用側からみた就活」について、誰も教えてくれなかった本音を語ります。
【学生の疑問】
社員や会社の雰囲気を知る良い方法はありますか?
■雰囲気をはじめから重視するな、最終的に入社するときに悩め!
会社の雰囲気は説明会へ行けば、ある程度はわかります。就活生もいろいろな会社を訪問しているうちにわかった気になってくるものです。しかし、注意しなくてはならないのは「雰囲気は簡単に装える」ということのなのです。
S田「会社が説明会の担当者を選ぶ時、『見た目がよい』、『仕事ができる』、『しゃべりがうまい』『自由そう』など、学生好みの人材を選びます。当然、会社側も作っているというわけです。だから表面的には雰囲気はいいけれど、実際には全然違うってことになってしまうんでしょうね。」
M山「そういう意味でも、私ははじめから雰囲気を重視することをおすすめしません。雰囲気は、最終的にどこに入社するか迷ったときの選択手段のひとつくらいに思っておいたほうがよさそうですね。」
■その会社の雰囲気よりも優先順位のつけ方を見極めろ!
「雰囲気」は人によって感じ方が異なります。ではどうすれば、自分の求める「雰囲気」を知ることができるのでしょうか。実はそれ以上に見極めなければならないことがあったのです。
S田「雰囲気や人柄とかよりも、その会社が物事を決める際に、何を重視するか?何を優先するか?を知ることが重要です。『自分が優先したいこと』と『会社が優先すること』が違うと、不幸になるから。例えば、『利益重視』なのか、『やりがい重視』なのかということを見極める必要があります。」
M山「そういう意味では、事実を知ることも大切になってきますね。昔からOB訪問やOG訪問が定番だけど、内部事情を知っている人事以外の人間に話を聞くことが一番の近道なんでしょうね。」
■本気で知りたきゃ「でまち」をせよ!
かつて、S田が出会った意欲的な就活生の話です。
S田「会社の前で待ち伏せして、"この人は社員だ"と思った数人に『話を聞かせてください』って声をかけた就活生がいました。そしたら、声かける人みんな快くお茶をおごってくれて、どういう人が働いているのかという生の声が聞けたそうです。何よりその会社で自分が働くイメージが湧いてきたとか。本気で雰囲気を知りたかったら、そこまでやってもいいと思いますよ。」
その会社で誇りを持って働いている先輩であれば、時間さえあれば喜んで質問に答えてくれるでしょう。だから、勇気がある方は、「でまち」をしてみるのも手です。しかし、くれぐれも失礼のないように・・・。
★来週もお楽しみに
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方