「ホウレンソウ」とは言わずと知れた、「報告・連絡・相談」です。
プロジェクトには多種多様な立場の人が関わり、多くの決め事や変更することがあるので、いろいろな人との頻繁なホウレンソウが必要になります。
特に何かトラブルがあったりしたときは、日ごろのホウレンソウがその解決のスピードを速めることがよくあります。
プロジェクトにトラブルはつきものですが、このホウレンソウ講座でトラブルに冷静に対処できるようになりましょう!
今回は、上司の視点で、部下に望むホウレンソウを簡単にまとめてみました。
《上司が部下に望むホウレンソウ》
・悪い情報ほど真っ先にホウレンソウして欲しい
⇒リスクマネジメント上、極めて重要。初動の遅れが一大事になる可能性あり。
・部下は自分で抱えすぎないで、早めにホウレンソウして欲しい
⇒部下は責任感の強さからか、自分一人で何とかしようとする傾向あり。部下に途中経過の報告を習慣化させる必要があります。
・お客さまから得た情報、資料はモレなくホンレンソウ(提出)して欲しい
⇒お客さまの情報を断片的にしかホウレンソウしなかったり、重要な資料を提出しない部下は案外多い。情報が不足していては、上司も判断できない。
・ホウレンソウは、要点をつかんで簡潔明瞭に行って欲しい
⇒「要点をつかんで簡潔明瞭」とはいえど、これがなかなか難しい。部下に1分以内での概要報告を求めて、部下のスキルアップを図る。
・いい話、嬉しい話は、嬉しそうに報告して欲しい
⇒ホウレンソウというと、悪い情報のことを想像しがちですが、上司は部下のいい話、嬉しい話をきいて一緒に喜びたいのです。
・「どうしましょうか?」ではなく、自分の考えを提示して欲しい
⇒丸投げ相談の部下は意外と多いもの。そのような部下には、「どうしたいの?」と部下に考えることを促す。
以上から一つ言えることは、ホウレンソウの要諦は、部下が上司に、「自分を見える化」することです。
ただただ、部下にホウレンソウを督促するのではなく、どうすれば「見える化」できるか部下に考えさせると新たな行動変容が生まれるのではないでしょうか。
次回は第二回「デキル人と思われるホウレンソウのコツ」をお届けします。
お楽しみに!!
【オススメ研修ラインナップ】
インソースのIT研修では、 SE・PMに真に求められる能力を高めるためのプログラムを多数ご用意しております。