■OJT研修は教える側にもスキルが問われる
昔は、「俺の背中を見ろ!」「俺について来い」的な「OJT研修」で、ある程度の成果をあげることができましたが、現在の若者は、それほど単純でなく、また「教えてもらうのが当たり前」という環境の中でずっと育ってきているので、あまりその方法は馴染みません。
いまどき、「俺の背中を見ろ!」でついてこれる、何も言わなくても先輩の技術をしっかりと"盗める"人間は、あえて研修をやるまでもない優秀な人材です。(そのような人材は社内に1割もいないでしょう)
また、現在の若者は、「自分が成長しないのは、教える側が悪い」と本当に思っている人間もかなり多いと思います。
この意見は、もちろん自分勝手なものですが、新入社員研修やOJT研修は、教える側の指導方法や企画力がかなり問われるという意味では真理をついています。
まず、研修をやるに当たり、最初に注意したいのは、新入社員研修の際には、あれもこれも教えたいという風になりがちですが、必要なことを全部やるのは到底無理です。
あまり無茶な目標を設定すると、新人たちのやる気がなくなってしまいます。かといって、甘やかすのもよくありません。
新入社員研修全体のレベルは、"少しがんばればできる"ぐらいに設定しておくのが適切です。
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■OJT研修は教える側にかなり負担がかかる
「OJT」は「On the Job Training」、つまり「仕事の中で仕事を覚える」ということです。
これは弊社の常務の弁ですが、「会社を見るときに、教育体系にOJTとだけ書いてあるところには入ってはいけない」と。
なぜかというと、「OJTだけ」ということは、「自分達だけで現場で勝手に覚えろ」ということと同義だからです。
教育・研修担当者からすれば、新入社員研修をすべて現場のOJT研修でやってもらえれば楽ですが、OJT指導に頼りきりになると、現場の他の社員が疲弊します。
OJTは本当に必要な所で効果的に投入してください。
また、新入社員研修は、全体を俯瞰し、かつ研修スタイルの特性を考慮して、OJTとOFF-JTを効率的に組み合わせて計画する必要があります。
例えば、マナーやビジネス文書、「報・連・相」などのビジネススキル系の研修は、OJTでやる意味はなく、大人数で、他の部署の新人と切磋琢磨させながら行なった方が効率的で、現場も通常業務が円滑に進みます。
また、OJTに偏らない方が良い他の理由としては、教える側が、一定のスキルを持っている場合とそうでない場合の落差がはげしくなると、(OJT指導者の出来・不出来で)新人にむらができる危険が生じるということもあります。
インソースでは、2009年春の「新入社員研修」に向けて、たくさんの良い講師を確保いたしました。
たびたび弊社にも、「新入社員研修の空き講師はいるか」というお問い合わせがありますが、本年は、各企業様の研修日程が分散傾向にあるため、現在でも良い講師がたくさんスタンバイしております。
ただ、良い講師から予定がどんどん埋まっていきますので、ご検討の際は、お早めにお申し付けください。
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