■新人を知る
次に考えなければいけないことは、新人とはどういうものかということです。
彼らは何が不安か、何がわからないのかということ自体がわからないのです。価値観とか、動き方が全然違うから、何がわからないのか、何をしなければいけないのか、こちらが当然と思っていることが全然わからない。
普通の職場においてはそこまで下りてあげる必要はないと思いますが、顔色を見て判断をしなければいけない。わかっているのか、わかっていないのか。つらいのか、つらくないのか。そういうことをやってあげなければいけない状態だということを認識していただきます。
弊社では、新人の方へのアンケートを実施していますが、それをみると、彼らがどのようなことを不安がっているのかが分かります。
新人の方が主に不安に思うのは、ひとつはパソコン操作など、ビジネスマンにとっては当たり前のところを不安に思っています。
あとは人間関係です。なじめるか、いじめられないか、ということです。
そういう新人の状態を知るということと、育成担当者としてどうすべきかということで、質問への答え方や、不平不満の受け止め方、指示の仕方、援助、助言の仕方、報告のさせ方等を、弊社の研修ではグループワークを中心に考えていただきます。
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■「ほめて育てる」
それから、ほめて、叱ってということですが、基本的に新人を叱ることはありません。危ないことや間違ったことをしたときは当然叱らなければいけませんが、基本的には「ほめて育てる」ということがポイントです。
弊社では、ほめ言葉の練習をします。「ほめ言葉30選」という大変楽しいワークで、自分が言われて嬉しいほめ言葉をたくさん書いていただきます。しかし、なかなか30個、ほめ言葉をかける人はいません。
ほめられて嬉しい言葉がたくさんある人は、実は人もほめていることが多いのです。
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■ケーススタディ
弊社のOJT研修では、最後に、実際に育成担当者が困ったことについて、ケーススタディをグループ討議を含めて検討し、発表します。
育成担当者は、実際にいろいろな場面に直面します。たとえば採用後まもなく辞めたいと言われたらどうするか、などです。
こういう問題については当然、人事部や職員部の監督下にあると思いますが、一次的な対応はOJT担当者が行います。
新人の悩みや問題については、事前にこういう問題が起こったらどうするかという解答を考えておくと良いと思います。。
それについてよくよく議論をして準備をしておけば、もしそういうことが起きたとしても、基本的な考え方の枠組みができていますので、対応が容易になると考えています。
具体的に言うと、30分で1問くらいのケーススタディを解いていただくことをしています。採用まもなく辞めたいと言ったらどうするか。これを具体的に頭で考えてもらって、紙に落として議論します。そこで自分の職場におけるベストの解答をつくってもらいます。
あとは、新人が正しくて、上司が理不尽なことを言ってきたらどうするかなど、 ちょっと考えて解答が出ないようなことを、みんなで考えていきます。
これらをベースに、社内でのものの考え方をブラッシュアップしていくこともしていただきます。
インソース「OJT研修」
インソースのOJT研修では、指導におけるテクニックだけでなく、指導者としての心構えから育成計画の立て方まで"たっぷり"とお話しさせていただきます!!
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