【「仕事の考え方」から理解させる研修テキストの作成法】
「仕事の考え方」から理解させる研修テキストの作成法 【1】
■優れたテキストがあればOJTに頼らなくて済む
研修を内製化する際に必要となるのが、
「何を教えるか」という内容、「講師としての教えるスキル」、「教えやすいテキスト」の3つです。
これらをそろえるのはとても大変です。特にテキスト(マニュアル)の作成は手間がかかる上、内容を一からつくるのも骨が折れます。
「内部統制の導入をきっかけに、時間と費用をかけて業務マニュアルをつくったが、実際に若手に仕事を教える際には、とても使いづらい」
「仕事のマニュアルやテキストの類は一切ない」
「結局、職場教育はOJTに頼るしかないんだよね」
という声も良く聞かれます。
しかし何でもかんでもOJTに頼ってしまうと中堅層が疲弊してしまいます。また優れたテキストがない、といった教育体系の不備により、やる気を失う若手も増えます。
ですから、徹底的に良いテキストをつくり上げることは、中堅層の負担を軽減し、若手にも意欲を与える大変重要なことなのです。
インソースが考えるテキストの作成方法には、3つの特徴があります。
1.仕事経験の浅い方にも分かりやすい
2.作り慣れている人事・研修部門の方でなくても簡単に作成できる
3.非常に楽しく作成できる
■現場のノウハウを整理・活用
実は、テキストの素材は随所にあります。
例えば、ベテラン担当者や仕事の要領が優れた人の引き出しの中には、正式な業務マニュアルではないものの、実践的な"マニュアルもどき"のメモや書類が隠されていることが多いです。
分厚い公式マニュアルの一部をコピーし、切り貼りしてあったり、
帳簿やパンフレット見本などにポイントを書き込んであったり、
特殊な取り扱いについて、詳しく補足されてあったりするなど、多種多様です。
研修テキストに求められるのは、実はこのような内容なのです。
限られた時間と労力でコンパクトにつくられていることも、テキストとして評価できます。
ただし、上記のような個別の"マニュアルもどき"は、ほとんどの場合、仕事に必要な商品説明、操作要領などの詳細資料はすべてそろっているが、他の人が見てよく分かるようにはつくられておらずそのままでは使えません。
体系立てて整理し、「要約版」をつくることで、分かりやすい研修テキストを完成させる必要があります。
■テキストを分かりやすくする6つのポイント
効果的なテキストには、次の6つの要件が備わっています。
1.全体像が鳥瞰できること
2.仕事において実現すべき事が分かるように「考え方の軸」が示されている
3.何ができたら"○(マル)"か「到達目標」が数値や明白な行動レベルで示されている
4.実務の確認点が「チェックリスト」で示されている
5.用語の意味、ノウハウ・コツなど、注釈が記載されている
6.クレーム・トラブルなどの「事例」を記載し、理解できる様に「見える化」されている
☆次回はこの6つのポイントを詳しくみていきます。お楽しみに!
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「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方