新入社員研修 成功のヒケツ36話

 【「仕事の考え方」から理解させる研修テキストの作成法】

新入社員研修 成功のヒケツ36話

「仕事の考え方」から理解させる研修テキストの作成法(2)

「仕事の考え方」から理解させる研修テキストの作成法 【2】

「仕事の考え方」から理解させる研修テキストの作成法(2)

(前回からのつづき~テキストを分かりやすくする6つのポイント)

■ポイント1:「全体像」と「考え方の軸」で判断力を身につけさせる

まず、仕事の全体像が俯瞰できるようにし、仕事を進める上での考え方の軸を提示します。
昔と違って、"とやかく言わずに言われたとおりやれ"では、人は動きません。
この仕事の全体像、その中での位置づけやこの仕事にどのような意味があるかを納得させること。
それが、仕事を理解し、できるようになる大前提です。

「全体像」や「考え方の軸」を明確に示しておけば、仕事に対する判断の根拠になり、未知の問題に直面しても、対応できる力がつきます。


■ポイント2:到達目標を示し、求められるスキルを明確化
 
「到達目標」を数値や行動レベルで示す理由は、仕事の品質を高いレベルで一定に保つためです。
単に時間をかけて作業をするだけでは、「仕事ができた」事にはなりません。
しかし、「良い仕事をしろ」と言っても、そもそも仕事を知らない若手には、よく分かりません。
何をしたら良いかを行動レベルで示して初めて、目標が理解されると考えるべきです。


■ポイント3:実務の確認点をチェックリストで示す

リスク管理の観点から、"絶対していけない行動"を洗い出し、「チェックリスト」として、業務の流れに関連づけて記載します。


■ポイント4:一見分かりにくい事柄には注釈を

業界特有の用語や専門用語には必ず注釈を記載します。
こうした用語は新人以外には当たり前すぎて、体系立てて意味を教える対象から見過ごされがちですが、勘違いを防ぐためにも、ぜひ用語解説の作成をお勧めします。

また、例外処理やノウハウ・コツなど1つでも2つでもよいので記載します。そうすると別の角度からの業務の理解に役立ちます。
文字化しにくい暗黙知を極力文字化しておきます。


■ポイント5:事例をつけておく

クレーム・トラブル事例などは、「事例」を記載し、印象強く理解させることで、ミスを防ぎます。
できれば、ヒヤリとしたもの、ハッとしたものまで記載すれば、申し分ありません。


■ポイント6:業務の"要約"を意識する
 
これらを踏まえて作成した研修テキストの最初のページは、「仕事の要約版」のようなものです。携帯電話に付属してある顧客マニュアルなどを意識してつくるのがコツです。




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 ~「書く力」を強化する



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