「ゆとり世代」と呼ばれる新人の特徴を踏まえることが、彼らを有効に育成する第一歩です。これまで、育成ご担当者様の声、弊社の新人研修担当講師からのヒアリングをまとめ、「ゆとり世代」の特徴についてご紹介しました。
本日は現在求められる育成方法についてお話いたします。
■「じっくり育てる」が大前提
大変ネガティブな事を書いて参りましたが、悲観すべきではありません。むしろ、ここから積極的な人材に育てることが可能であると考えられます。
(1)5年後には一流人材に育つ
ゆとり世代を含めて最近の新人は「育たない人材」ではなく、「少し育つのが遅い人材」と考えた方が良さそうです。弊社の経験では、職場における5年後の到達地点は、以前も今の新人も全く変わらないと感じています。
まずは、ゆとり世代新人を自身と比較して見るのをやめるべきです。「私の時代は・・・」「私が新人の時なんか・・・」を封印するのです。
現実的には、実年齢からマイナス3~4歳ぐらいで、見ると良いでしょう。そんな視点で指導していけば、イライラせず、むしろスムーズに育成する事が可能です。実際、習ったこと、指示されたことを懸命にやろうとする真面目さは持ち合わせているので、上手に育て、教えていけば、職場で急速に成長していきます。
(2)長期計画が望ましい
組織にとって望ましい新人の成長曲線は僅かな期間で組織人として、優秀な戦力として仕上がる「先行型」ですが、ゆとり世代の新人にはゴール前でどんどん優秀になっていく「追い込み型」の成長曲線を想定することがよいと考えます。
よって、新人育成計画は、1年目はじっくり、ゆっくり、2年目、3年目でスピードを上げるような内容が理想です。つまり、可能であれば、新人の育成計画は、1年間だけではなく、2年から3年の長期スパンで考えるべきです。
■早期戦力化には考え方を変える
とは言うものの、厳しい環境下、そんなに悠長な事は言っていられないのも現実です。工夫次第で早期戦力化は可能です。
ある企業では、2週間の集合研修の後、すぐ現場に配属し、その後、すべてOJTで新人を育てるという方法で長年新人を育成していました。
しかし、近年新人に手がかかりすぎ、現場負担が大きく、育成方法そのものを見直すことしました。見直し後、各部門の業務に共通する集合研修を1ヶ月間実施し、その後、現場に配属。1週間に2日間のフォロー集合研修を6ヶ月間実施しました。
つまり、OJTと集合研修をサンドイッチにして、新人の育ち具合にあわせた研修方式に変更しました。その結果、業務の習得が比較的早く、現場負担も少なくなりました。
前年比大幅に育成期間を短縮できたのです。これは、ほんの一例ですが、今は過去の育成方法を見直し、これから育っていく新人仕様にする絶好の機会です。そのためには、育成の「準備」が極めて重要です。
具体的には、
(1)教える事を厳選し、明確化すること
(2)新人にあった教え方を工夫すること
(3)達成目標を立てること
の3点が大切です。
当たり前ですが、準備の密度が新人育成期間を決めると言えます。
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