「ゆとり世代」と呼ばれる新人の特徴を踏まえることが、彼らを有効に育成する第一歩です。前回は、育成ご担当者さまの声、弊社の新人研修担当講師からのヒアリングをまとめ、「ゆとり世代」の特徴1~2をご紹介しました。
本日はその続き、3~5をお伝えいたします。
■「ゆとり世代」の新人の特徴
3.楽して、きれいに成果を上げたい
ゆとり世代は仕事で必要なスキルの習得でも、マニュアルや研修を通じて身につけることを望んでいます。実務での反復練習、いわゆる「体で覚える」ことを嫌います。昔はよくあった「体で覚えるんだ」は、今のゆとり世代からすると「指導ではない」のです。
スキル習得とは、ゆとり世代にとって「努力せずに理解できるテキストがあり、机に座って、優しい教官が分かりやすく教えてくれ、自然と身につくもの」なのです。
「体で覚えろ」と言われることに対しては、「この上司は職務を果たしていない。なぜなら、私に上手に教えない」と考えます。「努力し、苦労して、何度も失敗して身につけたこと」が、結果的に自分の本当の実力になっていく」などとは理解しません。
4.チャレンジする「心」が育っていない
ゆとり世代は、組織の中で果敢に自らの「存在」を主張するという意識が希薄です。
最近は、積極的に学ぶ姿勢に欠ける学生が増えています。大学の授業には真面目に欠かさず出席するものの、講義中は音楽を聴いたり、メールを打ったりと全く聞いていないのです。まるでテレビでも見ているように教室にいるのです。そんな世代が職場に現れるわけですが、職場の「傍観者」には絶対してはいけません。さまざまな仕事を積極的にさせ、その仕事を通じてチャレンジする心を育てていく必要があります。
5.年長者と話そうという意識が育っていない
よく「ゆとり世代」の新人について、同期同士は頻繁に話したり、メールしたりするが、上司、先輩とは、積極的にコミュニケーションは取らないというお話を伺います。
その原因は、2つあると考えます。1つ目は、「年長者という存在に慣れていないこと」。2つ目は「仕事における上司・先輩の必要性・重要性を理解していないこと」です。
(1)年長者という存在に慣れていない
ゆとり世代の話を聞いてみると、「年長者がキライ」というよりも、「年長者とどう接して良いのかわからない」といった答えが返ってきます。詳しく話してもらうと、「年長者と共通の話題がないから何を話したら良いか分からない」と言うのです。また、「何となくイヤ」などといった積極性の欠如も認められます。まずは、朝の挨拶などからスタートし、年長者に慣れさせるところから始める必要があります。
(2)上司・先輩の大切さが分からない
前述した通り、ゆとり世代は「仕事はマニュアルさえ読めればできる」と考えている節があります。ですから、組織で仕事をするということがまだよく分かっていません。職場では、上司・先輩から事前によく話を聞いていれば、仕事のミスや手戻り、トラブルなどを防ぐことができます。年長者との会話は「円滑な業務実施(=仕事ができる様になる)」のために不可欠ということを理解させることが鍵です。
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