■「チームビルディング研修」~研修開発者は語る!
~気づき・効果を生む・ビジネスゲーム~
◇インタビュアー
◆研修開発者
───────────────────────────
■現在、「気づき」のある体感型研修が人気!
◇今回は、ビジネスゲームや体験型研修を開発した動機や意図についてお聞きしたいと思います。ところで、最近、日本経済新聞にグループ型の体験型演習とか、ビジネスゲームを取り入れる会社が増えてきたという記事が載っていましたが(2007年10月29日・朝刊15面)、やはりそれはご自身もそういう実感がありますか?
◆増えてきていると思います。実際、お客さまに研修提案のヒアリングをしていても、「実際に体験してみることで『気づき』を得ることができる方法はないですか?」とよく尋ねられます。
◆今はやはり、「自分でやってみて感じる」という有効性を人事担当者の方が追求されているのではないかと思います。
◇講師が受講者に一方的に講義する、いわゆる「お勉強スタイル」によるノウハウ習得よりも、自主的に動いて「気づき」を得るほうが、世の中の流れ的にも受け入れられるのでしょうし、その方が、受講者に実感が残るのでしょうね。
◆記憶にも残りやすいです。その意味で、受講者に対するインパクトは大きいと思います。現場業務が忙しい中、いやいや集められて・・・と、研修を受講される方も少なくないと思います。
◆体験型演習の「何か面白そうだな」というゲーム性は、受講者のモチベーションが自然と高まることにもつながります。受講者の雰囲気も一気に和みます。
◇ゲームを通じて、一つの目的に向かってメンバーと協力する、ということで連帯感も深まりますよね。新人研修の一発目にいいかも。あと、民間企業以外でも、体験型研修についての関心は高まっていますか?
◆高いです。すでに自治体様からご発注いただいていますし、これからもニーズが高まると思います。
*.。.。・゜*.。.。.・゜*.。.。・゜*.。.。.・゜* .。.。.・゜*.。.。.・゜
■当たり前のことを伝える研修=≪ビジネスゲーム≫
◇次に体験型の研修の醍醐味というか、普通の研修にない効果が得られる点ということについてお聞きしたいのですが。
◆「体験型」という定義にもいろいろあると思います。コミュニケーションスキルや、ビジネス文書スキルは、ロールプレイングや演習を繰り返すことでスキルアップを図りますが、これも広義の体験型研修です。
◆自ら、考えながら体験しながら課題を発見し、克服していくからです。この手法は弊社の全ての研修で実施しています。研修中に学んだ知識を活かしながら、どんどんステップアップしていくので、自分でも「うまくできるようになった」という実感が湧きます。
◆ただ、ロールプレイングや演習を取り入れにくいテーマには、ゲーム性の高いビジネスゲームを組み込みます。ビジネスゲームは、そのような点にも対応できるところが特徴だと思います。
◆例えば「ルールを守りましょう」「リーダーシップを発揮して仕事をしましょう」と言葉で言うだけでは全く意味がないです。当たり前のことだから、伝わりにくいのです。ビジネスゲームを通じて、「ルール、リーダーシップの大切さ」について「気づき」を得た後だと、この言葉が響いてきます。
◆例えば、「ドミノインテリア」というビジネスゲームでは、チームで協同作業するために、ルールをチームメンバーで共有し、それを全員で徹底していくことが重要な要素になります。
◆「ルールの共有と徹底は大切です」と座学で強調してもそれほどインパクトはないですが、ゲームで実際にその重要性を体験することにより、その言葉が心に響きます。
*.。.。・゜*.。.。.・゜*.。.。・゜*.。.。.・゜* .。.。.・゜*.。.。.・゜