■売上10%増で利益50%増はなぜ?
利益額が売上高の変動以上にブレが大きくなる理由は、
簡単に言うと
利益=売上高
-経費(仕入れ原材料+人件費+広告宣伝費+金利負担)
という事になり、式の右の項目はだいたい売上高の
60%から95%というのが普通です。
また、経費の伸びはこれよりかなり抑えられ、
5%増というところでしょうか
(会社に利益が出ても賃上は比例してありませんよね。実感してますよ
ね)
仮に売上高を100億円、もろもろ経費を売上高の90%とした場合、
売上100億円-経費90億円=利益10億円
ですが、売上が10%増えれば、
売上110億円-経費95億円=利益15億円
となり、利益は50%増となります。これを狙っちゃうのです。
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■舟橋は予算は10~25%増と見る
この5億円を企業はどうつかうのでしょうか?
超ざっくり言うと、最大半分は使うのではないでしょうか?
ですから、皆さんの売り込み先の予算が10%から25%増になると
踏んでいいと思います。がんがんセールスしましょう!
(2)貸借対照表(BS)のポイント
これは、ご存じの通り、企業がいくら資産を持っているかを記載したも
のです。
◇舟橋の見方1:現預金の額を同業他社、昨年と比べて見る
営業が見るのはまず、ここです。
場所は、BSの左上の方です。
特に短期で代金回収する商品を売っている方は、
ここだけでも良いです。
この額の絶対量が少なければ、まず売れません。
まず、ここの絶対額をみます。
万一、売り上げ額の10%以下であれば、かなりきびしい状況です。
次に、同じ業界のできれば上位企業と比較してみるのがスタート
です。
3社ぐらい比較して見るといろいろと見えてきます。
相対的にシェアがトップの企業は現金を持っています。
この金額が大きい会社は購入余力が大きいと言えます。
また、特に注目ポイントは昨年と比較して、
大幅に増えている場合は絶好のチャンスです。
セールストーク「儲かってますね」と言われて
いやな顔をする企業はまずありません。ここを見ましょう。
◇舟橋の見方2:利益の額を昨年と比べて見る
営業が見るのは、次にここです。
場所は、BSの右下です。利益が大きければ、売れます。
なんたって税金を払うよりは、次の活動に挑んだ方が良いに決まってい
ます。前年比を見て、増えていれば、やはり、「儲かってますね」とアプロ
ーチします。
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(3)この話は例外があります
お客様から「君の財務に関する予想は違うね」と言われた時は、
「是非教えてください」と切り替えしてください。
これは、お客様にお客様の収益構造を教えていただく良い機会になり
ます。是非、お話をお聞きしてお客様企業の勉強しましょう。
また、企業の与信(代金が支払われるかどうか?)は
あくまで慎重に検討しましょう。
あくまで営業ターゲットの見方と考えてください。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方