■管理職の最大の役割はマネジメント
「はじめて管理職になって、何をどうしたらいいのだろうか?」
と悩んだ経験を持った方や、不安に思っている昇格間近の方々もいらっしゃるのではないでしょうか。
管理職でない人は基本的に、自分の与えられた業務をしっかり遂行すること・管理職のサポートをすること・後輩の面倒を見ることなどが業務の大半です。
これらの点が合格点に達していれば、管理職に昇格する可能性が高いのではないかと思われます。
営業職の場合、営業成績が良ければそれだけで昇格することも十分ありえます。つまり、通常レベルの業務が期待通りに遂行できればよい訳です。
しかし一方、管理職の業務は、マネジメント=管理です。
自分の担当業務を持ちながらマネジメントを行うプレイングマネジャーにしても、求められる最大の役割は、マネジメントです。
■プレイイングとマネジメントは違う
「名選手は名監督にあらず」という言葉があります。
プレイヤーとして優秀な人でも、マネジャーとして能力を発揮できないこともあります。
これは、マネジャーが、プレイイングとマネジメントについて、各々の役割と求められる能力が根本的に違うことを理解していないこと、マネジメントについて教育されていないことなどに起因しているためです。
それでは管理職(マネジャー)は何を管理すればいいのでしょうか。
細かい管理項目を挙げたらきりがないのですが、大きくはたった3つないし4つしかありません。何も難しく考えることはありません。以下の点だけきちんと行えば、十分なマネジメントができるようになります。
■1.業務マネジメント
一つ目は、「業務マネジメント」です。
自部署の業務マネジメントを行うには、
○会社目標に則った部門(部署)目標を設定する
○部門目標を達成させるための具体的な施策をいくつかあげる
○諸施策について誰がいつまでにどのように展開するのかを明確にする
○施策の進捗を週次でフォローする
○部下一人ひとりにも「週間計画表」を提出させ、マネジャーはきちんとチェックする
ということを継続して行うだけです。
私はこの中で最も重要なことは、「週間計画表」であると考えています。
たかが週間計画を立てるだけですが、これを続けることによって、業務の「整理」、「棚卸」の習慣が身につく、業務の中での「考える」癖を体得できるなど、得られるものは非常に大きいです。
■2.人材マネジメント
二つ目は、「人材マネジメント」です。
「人材マネジメント」というと、漠然としすぎており、頭を整理できない人もいると思われますので、何をどうすればよいのかを端的に記します。
○部下の育成を行うこと
○部下の評価、査定を適切に行うこと
○部下のモチベーションを保つこと
☆これらについては、次回詳しくご説明します。
お楽しみに!
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