お客さまを「お見送り」する作法と+αの気づかいポイント
お客さまとお別れするとき、皆さんはどのように「お見送り」していますか?
用件が終わればそれで終わり、というのでは、せっかくのリピーター獲得のチャンスを逃しているかもしれません。
最後の「お見送り」の仕方が雑になってしまうだけで、それまでの丁寧な応対もすべて水の泡になってしまうことも。お客さま応対では、最後の数秒まで気を抜かないことが重要です。
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物販店・飲食店などでお客さまを見送るとき
(1)(小さな店舗ならば)店のお出口までお送りする
(2)大きな荷物をお持ちであれば「よろしければ、出口までお持ちいたします。」と申し出る
(3)「ありがとうございました。またお待ちしております。」と笑顔でお辞儀(お声がけしてから最敬礼をする)する
特に「またお待ちしております。」の一言は、BtoCのお客さま応対では必ず言いたい一言です。「何度でも、私たちはあなたを歓迎します」という気持ちを込めた言葉が、顧客満足度をぐっと押し上げます。
忙しいときや、後に続くお客さまをお待たせしているときは、出口まではお送りせず、さらに略式である「同時礼/普通礼」でお見送りしましょう。
【参考記事】
分離礼、普通礼、最敬礼、分離礼、同時礼...この違い、わかりますか?元・ホテルマンに学ぶ、「美しいお辞儀」の作法
オフィスなどでお客さまを見送るとき
〈オフィスが1階にある場合...〉
(1)応接室のドアを開け、オフィス出口までお送りする
(2)お帰りの際、「本日はありがとうございました」と申し上げ、笑顔で最敬礼する(分離礼)
〈お客さまがエレベーターでお帰りになる場合...〉
(1)応接室のドアをお開けして、エレベーターホールや階段までお送りする
(2)お客さまがエレベーターにお乗りになる際、「本日はありがとうございました」と申し上げ、笑顔で最敬礼する(分離礼)
(3)ドアが閉まり、動き出すまでお辞儀をつづける
継続的な関係があり、お客さまと再会する可能性があるならば、最後に「またよろしくお願いいたします。」と一言つけ加えるとよいでしょう。
「お見送り」時の、プラスアルファの気づかいポイント
●ご退出の前に、お忘れものがないか確認する
...お席のまわりや試着室、傘立てなどをチェック!
●感謝は具体的に伝える
...悪天候時は「雨の中ご来店いただきありがとうございます」、ご常連には「今日もありがとうございます」など。「あなたのことをしっかり見て、気遣っている」という"特別感"を伝えていきます。
●お客さまが見ていなくても、お客さまがいくらか離れるまで礼をつづけ、見送る
...物販店などではとくに、それを周りで見かけた方々に接客の丁寧さを印象づけられるメリットも。
●最後に「またお待ちしております」「またよろしくお願いいたします」とつけ加える
...再来店をお願いする、ぜひ言いたい一言です。
最後の数秒まで気を抜かず、わざわざお越しいただいた感謝を、「お見送り」に込めて伝えましょう。
「お見送りのごあいさつ」を手厚くすることが、最もカンタンにできるリピーター獲得の秘策です。