今回は、ビジネスをする上で管理職の皆さんが直面する「どうやったらいいかわからない」時に、どう対応したらいいかの基本戦略について考えてみることにしましょう。多くの皆さんは、「わからない」という状況に直面した際、知識の量が少ないからだと思って書物や雑誌、あるいはインターネットなどを駆使して情報を収集しようとされるでしょう。では、この「わからない」ときに「情報を収集する」という対処法は果たして万能といえるのでしょうか?
「要約力・整理力」~マネジメント・経営のコツ
著者:インソースマネジメント研究チーム
- ■わからない時は本を読む!?
- 多くの皆さんは、「わからない」という状況に直面した際、書物や雑誌、インターネットなどを駆使して情報を収集しようとします。では、この「わからない」ときに「情報を収集する」という対処法は果たして万能なのでしょうか? こうした方法を漫然と続けてしまうと、頭の中にいろいろな知識や情報が混在し、どれが重要で本質的な情報なのかわからなくなってしまいがちです。
- ■整理する力
- そこで重要となるのは、混然とした情報を自分なりにうまく整理し、秩序立てる力です。いろいろな要素があっても、その要素間の関係性の構造がわかれば、全体像の理解が容易になります。複雑な事象の細部を捨象して簡単にとらえること、「要約力」こそ、仕事のできる人が身につけている最大の武器です。
- ■知識の量は「考える力」の妨げになる!
- 次々と情報を求めてやまない人は、知識量がどんどん増えていきますが、「深く考える力」は落ちてしまいます。ある事象についての知識や情報が少ないと、自分自身で「これについて自分はどう考えるか?」と熟考する姿勢につながります。実は、真のイノベーティブなアイデアは、他人が既に書いた情報からではなく、それらをもとに自分の頭で、自身の経験を踏まえながら考えるスタンスからこそ湧きだしてくるものなのです。
- ■立ち止まって考えてみよう
- 「わからない」時には、すぐに本から対処法を探すのではなく、まずは立ち止まって自分の頭で考えてみましょう。自分なりに考え、"仮説"をもった上で書物を読み、そこから得られる情報を自分なりに整理してみましょう。これができるようになると、世界が変わって見えてきます。