従業員の入れ替わりが激しいコールセンターでは、常々OJTが
必要です。直接教えるならまだしも、場合によっては自分が何人かの
前で講師として研修をしなければならなくなり、困ってしまう方も
いらっしゃると思います。そんな皆様に向けて、これから数回に渡り、
講師をするときの必要なスキルについてお届けしていきます。
さて第1回目の今回は講師に必要なスキルをざっくり大きく3つに分け
てみました。自分がどのスキルが強く、どのスキルが弱いと感じるか、
意識しながら読んでみてください。
■良い研修を行うために求められる3つのスキル
良い研修を行うために、講師に求められるスキルが3つあります。
それは、「研修企画スキル」
「インストラクションスキル」
「コミュニケーションスキル」 です。
それぞれ、の内容を簡単にご説明すると、下のようになります。
■研修企画スキル
研修企画スキルは、解決すべき問題を捉え、そのために必要な
要素を洗い出し、研修に組み立てる能力です。研修に明確な
ねらいを持たせ、効果を出すためには、解決すべき「現在の」
「現場の」課題を分析し、その改善につながる研修内容を企画
することが必要です。
・現状、何が課題となっているのか
・その課題を解決するための方策は、研修でよいか
・研修を通じて、何を、どの程度改善させるか
・そのために、何について、どこまで理解させればよいか
・そのために、どのような仕掛け、工夫を研修に取り入れるか
これらを考えるスキルが必要です。
■インストラクションスキル
インストラクションスキルは、自分の専門知識と経験を踏まえ、
相手が理解し行動できるように教える能力です。研修内容に
関する確固たる知識があることは講師としての大前提です。
ただし、知識があっても、「教える技術」がなければ相手には
伝わりませんよね。受講者を研修に巻き込みながら進めていく
ための技法が「インストラクションス」キルです。
・(知識)200×(教え方)30%=(伝わる内容)60
・(知識)100×(教え方)80%=(伝わる内容)80
知識が200があっても、教え方が30であれば、伝わる内容は
60です。それよりも、知識が100で教え方80であれば、
80伝えることができるのです。インストラクションスキルが
理解度を左右するといっても過言ではありません。
■コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、相手に気を配り、研修に引き込んで、
内容を論理的に分かりやすく伝える能力です。講師が一方的に
話すのではなく、受講者が主体的に参加できるように、
双方向的な働きかけを行う技術です。
・受講者が「話を聞きたい」と思えるような立ち振る舞い
・分かりやすく伝える技術
・受講者の意見、疑問を引き出す技術
以上のようなことが講師には求められてきます。この後、
各スキルについて、具体的にご説明していきます。お楽しみに。
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「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方