2019年3月20日
人材サービスのパーソルキャリア(東京・千代田、峯尾太郎社長)がまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」によると、2月の転職求人数は前年同月比3.7%増、転職希望者数は同23.1%増となった。求人数は4カ月ぶりに最高値を更新している。
求人数は前月比2.4%増、前年同月比3.7%増、転職希望者数は前月比2.4%増、前年同月比23.1%増だった。
求人倍率は前月比増減なし、前年同月比0.40ポイント減の2.13倍だった。
求人数は、新年度に採用予定のポジションの募集を始める企業が出始めたため、前月比102.4%と増加し、2018年10月以来4カ月ぶりに最高値を更新した。
一方、転職希望者数も年度末のタイミングでの退職を考える人が多く、前月比102.4%と増加した。求人数と転職希望者数の増加幅が同じだったため、求人倍率は前月と同じ2.13倍だった。
業種別にみると、求人数の前月比は8業種(その他を含まない)のうち「金融」、「サービス」、「商社・流通」、「IT・通信」、「メーカー」、「メディカル」の6業種で増加した。特に伸びたのは、「金融」(前月比6.7%増)、「サービス」(同4.3%増)。
「金融」では、生命保険や保険代理店で採用が活発になっている。前年同月比の増加率は133.0%となっており、前年同月比でも最も増加率が高かった。
「サービス」では、人材サービスの採用が活発で、技術者派遣のエンジニアの求人数が特に伸びている。
【業種別 求人数増加率(前月比)】
金融 6.7%増
サービス 4.3%増
商社・流通 2.6%増
IT・通信 1.9%増
メーカー 1.8%増
メディカル 0.1%増
メディア 2.1%減
小売・外食 5.2%減
その他 5.5%減
職種別では、求人数の前月比は11職種のうち「技術系(化学・食品)」、「営業系」、「技術系(電気・機械)」、「企画・管理系」、「技術系(IT・通信)」、「技術系(メディカル)」、「クリエイティブ系」の7職種で増加した。特に伸びたのは、「技術系(化学・食品)」(前月比6.4%増)、「営業系」(同4.8%増)。
「技術系(化学・食品)」では、自動車部品メーカーでリチウムイオン電池の開発が活発で求人数が増えている。また、人材サービス会社が受託開発事業に力を入れているため、研究開発や分析・評価の分野で化学系のエンジニアの求人増加が前月に続き顕著となっている。この職種の求人数は、前年同月比でも117.4%と11職種中2番目に増加率が高い。
「営業系」では、保険代理店や人材サービス、IT・通信を中心に4月以降の入社を予定した募集が始まり、求人数が増加した。
【職種別 求人数増加率(前月比)】
技術系(化学・食品)6.4%増
営業系 4.8%増
技術系(電気・機械)3.3%増
企画・管理系 2.6%増
技術系(IT・通信) 2.0%増
技術系(メディカル)1.7%増
クリエイティブ系 1.7%増
販売・サービス系 0.1%減
専門職 0.5%減
技術系(建築・土木)1.0%減
事務・アシスタント系1.0%減
現在の転職市場についてパーソルキャリアでは、「求人数は2018年10月以降横ばいの状況が続いていたが、2月は新年度に向けた求人が出始めたことで、4カ月ぶりに最高値の更新となった」とした。
今後については「経済状況がやや不透明になりつつあるものの、中途採用への期待が高い企業は多く、2019年度も求人数が多い状態となる見込み」と分析している。
配信元:日本人材ニュース
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