■説得よりも納得を ~まずは同意から入ることがポイント
交渉と聞くと相手をいかに説得するかということが浮かぶのではないでしょうか?
確かにそういった側面がないわけではありませんが、仕事において、相手を説得してしまうと、実はWin-Loseの関係が生まれやすく、関係の維持が難しくなります。よくあるパターンは、「あなたの言うことはわかるけど、聞きたくない」ということです。
以前、事前準備と話を聴くことの重要性については書かせていただいているので、今回は話すことにポイントを置きたいと思います。
事前準備や話を聴くことで集めた情報をもとに、うまく話せなければ交渉はうまくいきません。では、どのように話したら、相手はこちらの話を聴いてくれるのでしょうか?
まずは相手と同意できる部分から入るということです。ABCという3つのことがらのうち、AとBは同意できCだけが相手と違っている場合、AとBは同じですね、同感ですねと相手と意見が同じであることを確認します。
その上でCについての違いを述べ、すべてを否定していないことを伝えます。Cについては、まずはお互いの意見が両方とも活かせないかを考え、難しければ、妥協点を探ります。
同意から入っていれば、どうしても折り合いがつかず、妥協点が見つからなくても、新しい案を相手と模索することも可能になります。
■最後は人間関係 ~長期戦も視野に!
官公庁のお仕事の場合、まったく同意できないこともあるため、交渉がより難しいものとなっていることも事実です。しかし、交渉し、相手の納得を得ないと仕事は進みません。
多くの事前課題や研修内でのご意見からわかることは、結局は人間関係がものを言うということでした。
もちろん短期間での決着が難しく、時間をかけることを前提にして交渉に向かうこともあるようです。
〝説得〟ではなく、〝納得〟を目指すことが遠回りなようで近道であることがわかります。このことは人間関係が理屈よりも感情の面が大きいことを物語っていますね。
皆さまは普段どのような交渉をされていますか?つい理屈で相手を〝説得〟してしまう方は、相手の気持ち(感情)にも目をむけ、〝納得〟を目指してみましょう。
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