■OJT担当者の不安の原因 ~目標がわからないこと
もうすぐ新年度が始まります。OJT担当者に任命されて、新入職員をどのように迎えようかと悩んでいる方や業務と両立ができるかと不安に思っている方が いらっしゃることでしょう。人材育成が職場のOJTに多くを依存していることを考えると、重責に一層のプレッシャーを感じているかもしれません。
いろいろとお話を聞いてみると、悩みや不安の大元は新入職員を「いつまでに」「どのような状態にするか」という目標がわからないということにあるようです。
例えば、以前、私がいた職場で上司に確認すると、「一人前にしてくれ」という回答が返ってきました。「一人前」と言われてもというのが、正直な感想でした。
このように迎える側が不安を持っている状況で、新社会人として、不安を抱えた新人さんが入ってきたら、結果は目に見えています。では、どうしたらよいのでしょうか?
■ポイントは「準備」
解決の一つのヒントに「準備」があると思います。「準備」とは、文字通り新人を受け入れる準備を行うということです。
まず、机の設置、名刺・備品の用意など、モノの準備。
次に、新人を育成するんだという担当者としての心構えなど、心の準備。この2つにより、新人の受け入れがスムーズになります。
さらに育成目標を決め、その達成計画を立てる、人(人員)と場(教える内容)の準備。担当者の方にとっては、時間も手間もかかる計画ですが、計画を立てることで、事前に負荷が高い時期・業務を分散することも可能ですし、教える業務によっては、よく分かっている人にサポートの依頼もできます。計画によって、担当者は安心してOJTに臨むことができます。
これらの準備、当たり前といえば当たり前なのですが、結構、心の準備を忘れがちです。
新人の成長は担当者に方にかかっておりますので、ぜひ「準備」を万端にして、新しい期を迎えていただければと思います。
官公庁職員の皆様の場合、異動・配属がギリギリまでわからないということも多いことでしょう。時間がないときほど、心の準備から入ることをお勧めします。
もっと詳しく実践的な内容が知りたいという方は、ぜひお問い合わせください。
【OJT研修ラインナップ】
OJTリーダーとしての役割を認識し、実際の進め方を演習を通じて理解いただきます。OJT担当者としての基本が詰まっておりますので、初めて担当者になる方に最適な内容となっております。
OJT担当者として必要なスキルを、項目ごとに徹底的に身につける研修となります。また、ケーススタディにより、職場で起こりがちな問題について検討することで、実際の問題への対応力を磨きます。
OJTの本質を理解し、担当者としての役割認識を醸成します。指導中のリスクについても検討し、計画的なOJTの実施を可能とするプログラムとなっております。
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