■重要な能力 ~課題設定と原因究明
政策形成能力というと、職員の皆様にとっては、必要不可欠な能力だと思います。その中で重要な能力の一つが、課題設定ではないでしょうか。
昨今の急激な社会、経済環境の変化、住民ニーズの多様化により、問題も同様に変化・多様化しています。
さらに、昨日までの標準が標準でなくなることもしばしばであり、現在、問題となっていない事象にも目を配らなければなりません。
つまり顕在化しているにしろ、潜在的であるにしろ、問題として捉え、課題を設定することが、まず第一歩となります。
もう一つ重要な能力として、原因の究明が挙げられると思います。せっかく課題を設定できても、その原因を明らかにせず、場当たり的に対応をしていたら、効果は持続しませんし、根本的な解決にも至りません。
課題設定、原因の究明の両方が備わってこそ、効果の上がる政策の立案につながります。
■ポイントは「集中」と「選択」
それぞれのポイントを自治体の管理職の方にお聞きしたところ、課題設定に関しては、「行政にしかできない、行政が関わってこそ、効果が上がる」という点と「行政が関わることで住民の納得感・合意が得られやすい」という点を常に念頭に置くこととのことでした。
当たり前のことかもしれませんが、ついつい忘れてしまう点であり、重要なポイントと感じました。
原因の究明では、「表面的な事象にとらわれないこと」と「根本の原因(真因)まで遡ることということ」が挙げられました。
確かに人は見えることに注視しがちですので、「原因はこれだろう」ではなく、「何が本当の原因なのか?」と考え、深く掘り下げていく必要があるでしょう。
住民のすべての要望・ニーズに応えることは不可能ですので、行政ならではという「集中」と多くの原因から真因にアプローチするという「選択」が必要となるのではないでしょうか?
【政策形成研修ラインナップ】
政策立案上、ポイントとなる問題解決能力を高められる研修です。問題を捉える視点や発想の出し方など、多くのヒントを得られますので、ぜひご受講ください。
住民との協働をなくして、これからの政策は語れません。本研修で協働の重要性や進め方のコツを学んでいただければと思います。
若手職員として求められる立場・役割を理解し、必要なスキルである政策形成能力を高めていただく研修となります。理論から実践へと分かりやすく解説しています。
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