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5月の閑散期は人材育成のチャンス!?
「研修は受けさせたいが現場に迷惑はかけたくない」
社内研修を企画する担当者にとって悩ましいのが、いかに現場に迷惑をかけずに研修に参加してもらうかではないでしょうか。人によっては出張を伴うこともあるため、業務を離れなければならない日が複数日に及ぶこともあります。できるだけ仕事に影響を及ぼさないためには、閑散期をねらって研修を実施することが合理的なのはいうまでもありません。
当然ながら業種によって繁忙期や閑散期は異なります。小売業界が2月と8月が暇になるのは有名な話ですし、年末年始やゴールデンウィークが書き入れ時になるホテル・レジャー業界なども、季節性の強い業界と言えるでしょう。あとは、業界を問わず共通して忙しくなるのが、3月の年度末に向けての数カ月間です。
5月に研修を行うことが少ないのはなぜ?
これを見る限り、5月と6月は多くの業界において閑散期にあたることが分かりますが、意外にも5月の研修の実施はそれほど多くはありません。3月から4月にかけては、新入社員の受け入れ準備や新人研修の実施、さらには他の社員の異動・転勤の手続きも重なって人事部門の方は多忙を極めます。ようやく落ち着いたころにはゴールデンウィークに突入するため、結局、当年度の研修の準備を本格化するのが6月頃になることが多いようです。
ただし、先ほど言及した通り、業務量がさほど多くない5月は研修にはうってつけの時期です。特に、OJT担当や、チームをマネジメントする立場となった人には、早目に研修を受けてもらって、一日でも早く現場での部下指導に活かしてもらいたいはずです。ちなみに、5月はさほど研修講師もひっ迫していないため、"いい講師"を選びやすいというメリットもあります。
手をかけられないなら参加型セミナーという手も
それでも、5月実施の研修を企画しようと思うと、3月くらいから準備を始めなければならず、この時期、とてもそんな余裕はない、というのが人事部門の方の本音ではないでしょうか。そんな人事部門の方の手を煩わせることなく、5月に研修を受けていただく方法として、外部で行われる参加型セミナーを活用するという手があります。
特に、OJTをはじめとした育成指導に関する研修は、他者からの参加者も集まる異業種交流型での研修メリットが大きい分野です。ぜひ一度、ご検討されてみてはいかがでしょうか。
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