前回は、恐怖の女講師に、「あなたって、冷たい印象がするのよ~」「面接官がつっこむ"間"がないのよ~」と畳み掛けられて、思わず涙してしまった私。でも、その裏には女講師の意外な本音が・・・
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■ツッコめる"間"が大事!
女講師のダメ出しは、ピークを迎えていました。
「話がまとまり過ぎていて、重いのよ。こっちは軽いキャッチボールのつもりで投げた球を豪速球で投げ返されて、受け止めきれない感じ。そんな重い球じゃ、面接官も吹っ飛んじゃうわ!」
・・・なんか、すみません。でもどうすればいいのか、まったくわかりません。涙は止まらないし、他の人たちはとっても気まずそうだし。。も~帰りた~い(涙)
すると、その女講師が言いました。(※以下、私の心の声と共にお楽しみください。)
「面接は"会話"であって、"演説"じゃないの。」
(どゆこと?)
「"会話"は、相手の表情や様子を伺いながら双方向に言葉を交わすコミュニケーションのこと。"演説"は、一方的に自分の考えを話すこと。北村さんの話し方は、一方的な"演説"なのよ。」
(なるほど。私は、田中真紀子になっていたのか。←え!?たしかに、少しでも自分のことをアピールしたくてすごい勢いで話していたかも・・・)
「面接も、相手の様子をうかがいながら"会話"をするの。相手がうんうんと頷いて聞いていれば、自分の話をちゃんと理解しているな~と思うでしょ?」
(うん。頷いてくれると、ちょっと安心する)
「逆に、ちょっと困った顔をしていたら、自分の言いたいことが伝わってないんじゃないか?と不安になるでしょ。」
(そうそう。おっしゃる通りです。不安になるから、同じことを何度も言ってしまったり、具体例を挙げたりしているうちに、話が長くなっちゃうんです。)
「限られた時間の中で、全部を完璧に話しきろうとしているから話が重くなってしまうの。きっと、話を詰め込みすぎなのね。相手につっこむ"間"を与えないから冷たい感じを受けたんだと思う。」
(そういうことだったのか。納得。)
「あなたのことをもっと知りたい!と思わせるくらいの余裕がほしいわ。そんなに豪速球じゃなくて。」
(豪速球・・・松坂大輔並みかぁ。←いやいやいや)
「まずは、意識して話すスピードをゆっくりにすること。それから、話の節目節目に"間"を作って、相手が自分の話をちゃんと理解しているか様子をうかがいながら簡潔に話すこと。」
(ちょっと、ちょっとちょっと、いきなりハイレベル過ぎです・・・)
「今はできないかもしれないけれど、北村さんなら出来るわ!」
(私なら出来る?なんかちょっと励まされた気がする。頑張ろう。←単純)
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■本当の理由
次の日。またやってきた、個人面接の時間。
昨日の女鬼講師のアドバイスのもと、家で練習してきた成果を、はたして発揮できるだろうか・・・。
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トントン。「失礼します!」 (ゆっくり。相手の様子を見ながら。"間"を持って・・・)
チク、タク、チク、タク・・・・
↓↓10分後↓↓
「よかったわよ~北村さん!昨日の何倍もよかった!家で練習してきたんでしょ?やればできるじゃな~い!!」
そ、、、そうですか?♪
「昨日は少し厳しく言ってしまったけれど、それは、北村さんならもっといい面接ができると思って期待しちゃったからなの。」
(そうだったんだ。。)
「ハキハキしていて、笑顔も出てて、すごく印象がよかったんだけれど、気張りすぎて早口になっていたのがもったいなかったから。もっと話す内容を練って経験を積めば、きっとどこにでも通用するわ。頑張りなさい!・・・泣かせちゃってごめんなさいね。」
え~、そんな~・・・ズルイぜ、女講師。最後にそんなこと言うなんて。うれしすぎるじゃないかぁ。。
人からほめられるって、いくつになってもうれしいものですよね。女講師の意外な本音に、今度はうれし泣きをしてしまいました。(どんだけ~ 笑)
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面接は回数だ、とよく言いますが、本当にそうかもしれません。初めは誰でも緊張します。自分の言うことに自信がないし、言いたいことが思うように言えないし、伝わっているか不安だし。
でも、回数を積むにつれて、自分の言葉により磨きがかかってきて、どう言えば相手に伝わるのか、わかってくるものです。
また、面接が始まっても、自己分析は続けてください。どんどん言いたいことが集約されていって、"自分の言葉で"自己PRができるようになります。
そろそろ面接が始まる時期ですよね。本番前に、第三者(両親や友人)に模擬面接をやってもらうのもいいと思います。
面接は、"演説"じゃなくて"会話"です。焦らずに、ゆっくりと、相手の表情を見ながら、です!頑張れ、3年生!!
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次回は、実際に企業の面接を受けたときの体験談をお送りする予定です。これから面接をする際の参考になればうれしいです!どうぞ、お楽しみに!!
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方