就職面接で人がやらない『10のポイント』

 

就職面接で人がやらない『10のポイント』

会社の選び方(2)

会社の選び方(2)

前回に引き続いて、会社の選び方です。
 就職活動中の学生は千差万別なので、一概に「良い選び方」があるとは言えません。ですから、選び方というよりも、「企業を観るポイント」の羅列というほうが正しいかもしれません。

■ポイント1~全社員数に対する新入社員の割合

 全社員数に対する採用人数の割合が同じ業種の企業に比べて高い
 →倍率の面では入りやすい?離職率が高いかも?

 全社員数に対する採用人数の割合が同じ業種の企業に比べて低い
 →競争率は高い/少数精鋭主義?入社後の指導は懇切丁寧かも?

■ポイント2~社員一人当たりの利益率

 総売上げ金額÷総社員数=社員一人当たりの売上げ金額
 利益金額÷総社員数=社員一人当たりの利益金額

 →業界が異なるとモノの「単価」が異なります。単純に比較がしにくいので、このあたりも検討材料になります。

■ポイント3~キャリアパス

 最短で役付者になる年齢は何歳か?→職位が細かく存在する会社と比較的少ない会社があります。
 「課長」という肩書きに若くしてなれる可能性がある組織か、かなり年数を経ないとなれないのか。肩書き=権限です。

 かつて、その企業にいて、独立・起業した人が多いか少ないか→将来、起業を考えている人は重要視するポイントでしょう

■ポイント4~組織の姿勢

 その他、清掃が行き届いている(新しいかどうか、ではない)
 <例>お手洗いの洗面台に水しぶきが飛んだままになっていない
 <例>傘立てがきれい
 などなども実はその組織を物語るところです。

 ・足の便が余り良くない立地条件なのに、豪勢な自社ビルを構えていて資金繰りが厳しい(来社・通勤に余計な時間・経費・労力がかかる不便な立地に、収益に見合わない維持費が掛かる豪華な自社ビルを構えることは、コスト意識の甘さを示す)
 ・内定式後にむやみに豪華なディナーパーティがあった。
 ・営業の人が外に出たまま、かえってくる時刻が不明瞭
 ・仕事の朝のスタートが遅い

 上記の意見は、かつての勤務先が民事再生になったり、業績が悪化しているという人に聴いたことです。

 確かに、豪華な内定式はみなさんにとっては嬉しいですが、コストとしては適正でしょうか?

 すぐには皆さんは判断できないと思います。でも、「なぜこんなに豪華なのか。豪華にする必要があるのか」と考えることはできます。答えがすぐに出なくても、考え続けましょう。

 社会人になることは「教えてもらうこと」が減ることでもあります。自分で考え、感じること、気が付くこと。「社会人として判断機軸」をつかむ練習にもなります。
 


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