前回に引き続いて、会社の選び方です。
就職活動中の学生は千差万別なので、一概に「良い選び方」があるとは言えません。ですから、選び方というよりも、「企業を観るポイント」の羅列というほうが正しいかもしれません。
■ポイント1~全社員数に対する新入社員の割合
全社員数に対する採用人数の割合が同じ業種の企業に比べて高い
→倍率の面では入りやすい?離職率が高いかも?
全社員数に対する採用人数の割合が同じ業種の企業に比べて低い
→競争率は高い/少数精鋭主義?入社後の指導は懇切丁寧かも?
■ポイント2~社員一人当たりの利益率
総売上げ金額÷総社員数=社員一人当たりの売上げ金額
利益金額÷総社員数=社員一人当たりの利益金額
→業界が異なるとモノの「単価」が異なります。単純に比較がしにくいので、このあたりも検討材料になります。
■ポイント3~キャリアパス
最短で役付者になる年齢は何歳か?→職位が細かく存在する会社と比較的少ない会社があります。
「課長」という肩書きに若くしてなれる可能性がある組織か、かなり年数を経ないとなれないのか。肩書き=権限です。
かつて、その企業にいて、独立・起業した人が多いか少ないか→将来、起業を考えている人は重要視するポイントでしょう
■ポイント4~組織の姿勢
その他、清掃が行き届いている(新しいかどうか、ではない)
<例>お手洗いの洗面台に水しぶきが飛んだままになっていない
<例>傘立てがきれい
などなども実はその組織を物語るところです。
・足の便が余り良くない立地条件なのに、豪勢な自社ビルを構えていて資金繰りが厳しい(来社・通勤に余計な時間・経費・労力がかかる不便な立地に、収益に見合わない維持費が掛かる豪華な自社ビルを構えることは、コスト意識の甘さを示す)
・内定式後にむやみに豪華なディナーパーティがあった。
・営業の人が外に出たまま、かえってくる時刻が不明瞭
・仕事の朝のスタートが遅い
上記の意見は、かつての勤務先が民事再生になったり、業績が悪化しているという人に聴いたことです。
確かに、豪華な内定式はみなさんにとっては嬉しいですが、コストとしては適正でしょうか?
すぐには皆さんは判断できないと思います。でも、「なぜこんなに豪華なのか。豪華にする必要があるのか」と考えることはできます。答えがすぐに出なくても、考え続けましょう。
社会人になることは「教えてもらうこと」が減ることでもあります。自分で考え、感じること、気が付くこと。「社会人として判断機軸」をつかむ練習にもなります。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方