■営業にスランプはつきもの
営業にはなぜか好調・不調の波があるものです。
私にも何度も経験がありますが、調子が良いときには、どこに営業に
行ってもどんどん売れるものですが、
調子が悪い時には何をやってもうまくいかない。
あげくにクレームに巻き込まれたりする場合もあります。
不思議な事ですが、営業を担当したばかりの時は、
ビギナーズラックでしょうか、好調に売れまくるものです。
しかし、営業に出て、2・3年経過すると、ダメになってきます。
業務知識はついたし、テクニックも上がってきたのに・・・
なかなか悩ましいものです。
今回はそんな時期の過ごし方をお伝えしたいと思います。
■まず、情報収集を目的にがむしゃらに動き回る
スランプの時は、運動量で解決する方法が最も手っ取り早い方法です。
多数のお客様に会い、いろいろなお話をお聞きし、
徐々に自分とマーケットとの「ズレ」に気づいていくのが
良いでしょう。
このズレとは、自分の売っている商品とマーケットニーズが
ずれ始めている、自分のセールストークなどスキルが陳腐化している、
場合によっては、営業戦略自体がマーケットにあわなくなって
きている場合もあります。
動き回る中で、情報を修正し、そのズレを早急に修正していくのです。
こんな時は、「売る」よりも情報収集するつもりで営業に臨みます。
そんな中から必ず、セールスのヒントが見えてきます。
■特に親しいお客様のところに伺う
以前から取引があり、自分の行きやすい親密なお客様を回るのも手
です。新規先を開拓するのが良い営業であるのは、当然です。
しかし、調子を落とした時には、最初に親しいお客様を回るのが基本
です。
その理由は、第一に営業としてのリハビリです。
過去、どんな気持ちで営業し、どうやって獲得してきたのかを
再確認するのです。
また、親しく、温かく接してくれるお客様からエネルギーを頂くのです。
第二にディフェンスです。訪問頻度が落ちている間に他社が侵攻して
いるかも知れません。
それを阻止するためにも、訪問は必要です。
第三に即効セールスアップ狙いも可能です。
「あなたから買いたい」と考えていただけるお客様なので、
もしかしたらすぐ売れるかも知れません。
■基本を再度徹底する
基本に立ち返って、テレアポや飛び込み営業に力を入れます。
営業ビギナーに戻ったつもりで、真摯な態度で取り組みましょう。
また、会社概要・商品説明などの基本的な(空でいえるくらい
身についた)台詞をもう一度練習します。
やってみると、案外うまくいかなかったりして、知らない間に
身についていた悪い「クセ」に気づく事ができると思います。
ベテランになると知らず知らずのうちに態度が横柄になって
いたり、言葉遣いがフランクになってしまっていることも
あります。
基本中の基本の動作を再確認する事で、どのようなお客様にも
好まれる、謙虚で、頼りになる営業パーソンになることが
できると思います。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方