【入社3年目までの新人に伝えたい「営業成功のヒント」】
入社3年目までの新人に伝えたい「営業成功のヒント」 【12】
★ライバル会社に負けたくない営業担当者さまのお悩み
競争の激しい業界で働く営業です。自信を持ってご提案した商品なのですが、先方は「見積り金額が他社より高い」と渋い顔をされています。それって、暗にお断りされているということでしょうか? せっかくここまでこぎつけたのに! このまま私は黙って引き下がるしかないのでしょうか?
★営業成功のヒント
「他社より高い」と言われたら売れるチャンス!強気に交渉して、確実な受注に!
■受注はもう間近!強気に価格交渉を行い、確実に受注へと繋げよう!
まずはお客さまの立場になって考えてみましょう。どのような場合に、こういった言葉を、営業であるあなたに伝えてくるのでしょうか?
「そもそも商品を買う気がない」「商品は他の会社の方が良い」のであれば、わざわざこのような言葉は選びません。「買いたい。商品についても他社よりも良い。しかし、値段をもう少し下げて欲しい」時にお客さまはこのようにおっしゃるのです。
黙って引き下がるなんてもってのほかです。また、言われた通りに見積もり金額を下げてしまう必要もありません。むしろ自社の商品を評価してもらえているのだと、自信をもって価格交渉を行いましょう。
■3つの確認事項を聞いておくことで、社内交渉もスムーズに行える
価格交渉を行うにあたって確認すべき事柄は、必ずその場で確認しておきましょう。値引きを行うにあたって、社内に持ち帰り、価格の調整を行う必要があります。
適正な価格を提示するため、そして社内で上司の了承をスムーズに得るためにも、現状をしっかり把握しておきましょう。
特に重要な確認事項は、
確認事項1 お客さまは本当に他社から見積書をとっているか?
確認事項2 自社と他社の見積り項目(内容)は同じか?
確認事項3 いくらであれば、お客さまは購入(あるいは前向きに検討)してくれるのか?
確認事項1は直接そのまま聞くことはできないまでも、「何社ぐらい見積もりをとっているのか?」「どちらから見積書をとっているのか?」「どこが最も安いのか?」などを質問し、それとなく確認するといいでしょう。
時には、最初の見積もり金額だけは安く、あとあと追加費用が加算され、結局、自社の見積もりよりも高くなってしまうケースもあるので、「自社と他社の見積内容は同じか」どうか(確認事項2)についても、しっかり確認しておきましょう。
なお、購入希望金額(確認事項3)は、あくまで目安として聞いておきましょう。ほとんどの場合、言われた金額そのままに値下げをする必要はありません。
先述のとおり、お客さまは皆さまの会社の商品を『買いたい』と思っています。多少高めの価格を強気に提示し、お客さまの反応を確認した上で、必要とあれば再度値引きを検討する、といったスタンスで価格交渉を行うと、利益の確保が可能になります。
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